天然温泉みなぴりかの湯(ホテルWBFグランデ旭川)
温浴施設 - 北海道 旭川市
温浴施設 - 北海道 旭川市
旭川の夜風は涼しい。
もう秋が来るんじゃないかと錯覚するようなからっとした冷たい風に、外気浴したい欲が高まる。
外気欲とでも言うのか。いや、言わないな。
勝手にホームサウナと言い愛着を持っているので、帰宅気分で受付を済ませる。
浴室入口の棚にはサウナハットやサウナマットが置いてあり、わくわくする。
(今日もサウナーたちがいる。)
そこでハッとする、欲しかった色のサウナハットがおいてあり、それは前回CABINのサウナに行った時にも見たものだった。
ドラマじゃあるまいし、同一人物な訳はないだろう。きっと、偶然、偶然。
身体を洗っていると、親子の話し声や、若者の盛り上がる声が気になって、少しそわそわする。それでもお風呂の楽しみ方は人それぞれ、カリカリしちゃあいけない。
洗体を終えて炭酸泉で身体を温め、サウナへ。
(あ、あのハットの人だ。もしかしたら同一人物かもしれない…)
それでもサウナの中は黙浴、話しかけるのも不自然だし、あまり見るのも集中している人たちに申し訳ない。
目深にハットを被り、自分の世界へ。
そこへ、さっきから浴槽で話し声を響かせていた若者たちが。
(…駄目だ、苛々しちゃ。)
自分に言い聞かせて気にしてない素振りをしようと心を落ち着かせていると、若者たちがこそっと話してからぴったりと静かになる。
それと同時に、自分の心も凪いでゆく。
人のことを勝手に判断しちゃいけない。そして、マナーのある若者の姿勢に、心まで温まってゆく。
まだサウナの中なのにもう、整いそうだ。
そこからはもう、いつものように自分の世界。
僕だって知らないうちに誰かのリラックスタイムを邪魔してるかもしれない。
最大限配慮しながら、皆それぞれの愉しみかたで心地よくなれたらいいな。
そんなことを考えながら、外の椅子で外気欲は満たされてゆく。
ととのったぁ。
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