湯処花ゆづき
温浴施設 - 北海道 札幌市
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物事には順番がある。子供の頃からそう教わってきた。
しかし性格に若干難のあるガキだった私は「別に結果が同じなら順番なんてどうでもいいじゃん」と思っていた。
例えば給食。順序よく食べましょうなどと言われたりしていたが、本能のままにプリンを一気食いしてから豚汁を啜るなんてことはザラだった。腹がいっぱいになればよいのだ。
大人になった今も考えは変わらない。目の前に素敵な女性が現れたとしよう。「連絡先を訊く→デートのお誘い→食事→夜景→合体」といったプランを描くのが一般的だろう。しかし「合体→連絡先を訊く→(以下略)」でもよいのではないか。
そんな都合のいい話があるかと思われるだろうが、私は「出会って4秒で合体」というドキュメンタリー映像を見たことがあるので、あながち不可能な話でもないのだ。
サウナ前の崇高な儀式である脱衣も、最終的に素っ裸になれば別に順序はどうでもよい。
しかし、私もそうだが、服を脱ぐという行為は各々ルーティン化されているのではないか。「まずジャケット脱いで…」などと意識はせずとも、各自の順序は自然と決まっていることだろう。
この季節、特に仕事の日はスーツにウールコートと厚着だ。さらにマフラー、ハンチング帽というのが私の平日スタイルである。それでもルーティンは確立している。
いや、確立しているはずだった。今日、花ゆづきの脱衣場で私は何故かズボンとパンツを最初に脱いでしまった。多くの人がそうするように、いつもなら上から脱いでいくのにだ。疲れもあったし、早くサウナに入りたいという、はやる気持ちもあった。
ハンチング、マフラー、コート、ジャケット、ワイシャツ、フルチン。変態紳士爆誕である。
全裸になれれば順番なんて関係ない。そんな考えは改めようと思います。
※フリーのWi-Fiが使えるようになっていたので、下世話な文章を書いたことへの贖罪行為として施設情報を更新しておきました。
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