望月湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
ついに雪が降りやがった。
私は生まれも育ちも北海道だが、冬が大嫌いだ。とにかく寒い。道は滑る。そして何より痛手なのは自転車に乗れないことだ。
私の主な移動手段は自転車と徒歩だ。まるでMother2である。公共交通機関という選択肢もあるが、ことサウナに関しては、特に帰り道で地下鉄やバスで人に揉まれたくないのだ。勝手なものである。
したがって雪が降った今、私は徒歩圏内にあるサウナに照準を合わせるよりない。
熟考の結果、今日のチョイスは望月湯となった。初訪問である。
チョイスしておいてこんなことは言うべきでないが、地域密着型の風呂は苦手だ。常連の皆様が集うその空間は、アウェイそのものである。
緊張感に包まれながら水風呂に入ろうとしたその刹那、常連と思しき方から「君、汗流したのか⁉︎」とのお言葉をいただいた。
もちろん流している。舐めたこと言ってるんじゃないよバカ野郎とは思ったが、そんなことは言葉にしない。
お前の17倍はサウナ行ってるよと思ったが、そんなことも言葉にしない。
とにかく水風呂が冷たい。体感的にはウェルビー栄のアレと同等だ。
軟弱な私は冷たい水風呂を苦手としているが、ウェルビー栄のアレと同じように思いの外すんなりと入ることができた。どうも限界を超えると人の感覚はバグるらしい。
サウナと外気浴スペースでは演歌が流れ続けていた。「♪昭和35年〜」という歌い出しの曲が私の心を捉えた。60年前である。そんなこと言われても、という感しかない。
60年後、「♪令和元年〜」という曲が望月湯で流れることはあるのだろうか。いずれにしても私はそのとき鬼籍に入っているだろう。
鬼籍、すごい言葉だ。鬼である。思えば今日は鬼日。滑る路面に苦労しながら帰路についた。
おにおにーーー♪そしてMother2の自転車の音楽、私も好きでした。(サウナ関係なくてすみません)
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