千成湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
少々距離はあるが、徒歩で千成湯へ。
少し前まで30℃超えを連発していたのに、今日はTシャツだと肌寒いくらいだった。北海道の夏は過ぎ去った。
「夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれに さまよう」
素敵な歌があったものだ。
…つーか風あざみって何?
日本語を扱える者なら誰しもが思うだろう。しかし私は答えを知っている。かつて「なんだこの言葉は」と疑問を抱き調べたのだ。たどり着いた答えは「陽水の造語」だった。
しかし造語とは思えないほど耳にスッと入ってくる。違和感がない。
「風あざみ」という「何か」が確かにあると思わせられる強さと柔らかさが同居している。
こんな言葉を生むことができるのは、その才能ゆえだろう。
「ヒゲおろし」
これは私が千成湯のサウナ室で考えついた造語だ。私には才能がないので強さも柔らかさも何もない。
泥ポトフ、鼻ずらし、偽レグザ、エモ茶漬け、ドンフライ…。
想像を超える熱さの千成湯サウナは脳をも襲った。とめどなく溢れる造語と汗。
帰り道。往路で感じた肌寒さはない。サウナで蒸されたからだろう。
平岸の住宅街にびゅうと風が吹いた。火照った身体には心地よい。
風あざみってこれのことか。
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