湯の郷 絢ほのか
温浴施設 - 北海道 札幌市
温浴施設 - 北海道 札幌市
先のAmazonプライムデーでKindle Paperwhiteを購入したため、読書熱が高まっている。目下「新編 日本のミイラ仏をたずねて」なる一冊を読み進めているところだ。
…いや、わかっている。私だって「PDCAサイクルでみるみる業績アップ!」とか「組織が変わるコーチング!」とかを読む大人になりたかった。あるいはロックグラス片手に村上春樹を読み耽る夜が訪れて欲しかった。でも、ミイラ仏なのだ。
「ミイラ仏」とはいわゆる即身仏のことである。
言うまでもないが、即身仏になるのは相当大変だったらしい。食事や水分の制限など長い時間をかけて準備し、いよいよ身体が整ったら石や木でできた箱にひとり入るのだ。そして読経を続け、そのうちに永遠の瞑想─生物としては死─を迎えるわけである。
身に覚えがある。そう、サウナだ。
身体の準備(洗身等)をし、石や木でできた箱(サウナ室)に入り、読経(『あち〜』とか『むは〜』とか『うひ〜』とかの唸り声)を続け、永遠の瞑想(外気浴)へと至る。
サウナではミイラっぽい老人を結構見かけるが、そういうことなのだろう。
日曜昼下がりの絢ほのか。今日も仏に一歩近づけた。
サ室内での物静かな老人に、つい一礼したくなるのはそういうことだったのか…目からウロコです!
なんだってその本をチョイスしたのか…サウナ室には帽子の他に鈴も必要でしたか。
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