月見湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
週休日振替の月曜。快晴。月見湯に行かずしてどうする。
有線で「愛を語るより口づけをかわそう」が流れるなか入店。最高の滑り出しだ。
心なしかいつもより熱いサウナ室、そしていつも通りの水風呂を経て外気浴スペースへ。ビーチチェアが増えていた。
あれ、この椅子ってビーチチェアって呼び方でいいんだっけ?
もっとしっくり来る名前があったよな?
あ、わかった!リクライニングシートだ。
いや、違うか。それじゃ高速バスだ。
ああ、そうだ!今度こそわかった!デッキチェアだ!
いやいや、待てよ。デッキって「船のデッキ」ってことだろ。
じゃあ違うじゃん!ここ船じゃねえよ!
やっぱビーチチェアだな!
ここまで考えたところで意識を失った。あらゆるコンディションが最高すぎたためだ。
「月見湯は船じゃないけどビーチでもないよ!」という天の声とともに意識を取り戻した。
そうか。じゃあ何と呼べばいいんだ。疑問を抱えつつ、心身ともに超回復し帰路に着いた。
帰宅し、ラムネサワーを飲みながら月見湯のインスタを見ていたところ
「寝椅子追加しました」
とあった。
なるほど、納得も納得だ。小粋な街の銭湯に横文字は似合わない。
ビーチチェアなどと呼んだ自分を恥じ入るよりない。何がビーチだ。海なんてホッケ釣りくらいしか行かない人間が口にすべき言葉ではなかった。
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