サウナセンター鶯谷本店
カプセルホテル - 東京都 台東区
カプセルホテル - 東京都 台東区
鶯谷で降りる人ってどんな人なんだろう
山手線に乗るたびに僕はずっとそう考えてきた
ラブホと熟女の風俗。そんなイメージしかない街の、老舗のサウナ
21時のアウフグースには間に合いそうにない
早足は辞めてゆっくりと向かう
サウナセンター
いい佇まいだ
看板の字体がいい。この字体なだけで「わかっている」ことがわかる
靴を預け受付
意外とキレイなお姉さん
北陸のマドンナっぽい人。素敵
ロッカーはやや年期を感じる
けど、好きよ。この年期
エレベーターを上がり風呂の前にまずトイレ
臭い。
トイレくさいよ。これはよくない。
清潔にはしてるけど多分配管なんだろうなぁ。
気を取り直して浴室へ。
サウナは絶賛アウフグース中。
が、客が逃げるように出てくる。
OHどうした。
ITでも出たか。サウナに。見たら最後か。
どうやら地獄のアウフグースだったようでイベント後にサウナに居残る猛者はおらず無人の蒸し風呂にIN。
熱い。
しかしここは下町。
このぐらいのストロングスタイルは想像の範囲内。
2段目で息をひそめる。
徐々に戻ってくる熱波被害者の会。
そしてサ室が半分埋まったころ、奴は現れた
見た目はどうみてもベテランサウナー
肩にタオルをかけ、右手に桶
水風呂によく置いてある身体に水をかけるようのあの桶
そこにひたひたの水
何も言わず石にかける
耳が溶ける。髪が焼ける
肌はめくれ、脳は液状化する
助けてくれ。死にたくない
サ室からの逃亡。水を求める男たち
水風呂はなんてことない水風呂だ
ただこの水の神は命の恩人だ
きらめき揺らめく水。外気がそよぐベンチ
鶯谷には怪人がいる
ロウリュ、、あれはロウリュなのか?
前世が見えた
僕の前世はあさり。そう僕は僕である前はアサリだったんだ
酒蒸しにされた記憶
あの忌まわしき記憶
木更津の海岸だ
漁師の酒のつまみに蒸されたアサリ
妖怪熱波師は去っていった
僕は仇をとるためにサウナへと向かう
10分。12分。15分。
揺らめく水はあの木更津の海か。それとも、、
流した汗の分オロポーを流しこむ。
今夜はアサリの酒蒸しにしよう。
鷹の爪とバターをひとかけ入れて醤油をかるくふる
パセリを散らして、黒コショウをひと振り
帰りにお姉さんはもういなかった
鶯谷がよく似合うおじさんとガンダム
駅へと向かう道にきらめくものは無い
素敵なひとも魅力的な店もない
この街できらめくものはただ、あの水風呂のみ
お勤め(?)ご苦労様です。 詳しく聞きたいっす。ベテランサウナー風は、ようするに浴槽から桶もってきてセルフロウリュしたってことでしょうか?
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