サウナスキン

2019.11.10

1回目の訪問

『銭湯図解』の塩谷歩波さんが番頭をしているという高円寺の小杉湯で、さすが名銭湯と感動したものの、残念ながらサウナがない。
そこでサウナイキタイでも上位に入る渋谷の改良湯にハシゴ。
日曜日の21時過ぎ。靴箱は9割方利用中だが、これならイケるかな?

入ってみて驚いたのは、サウナに行列を作っていること。
裸の男が行列を作っているのはいただけない。
こんなの見たことない。
21時過ぎで、6人ぐらいいました。

2軒目だったので、軽く身体を洗って、炭酸泉で様子見。
行列が少なくなったところで並んで、ほとんど待たずにサ室にイン。
2段で8人が定員。
内部は薄暗く、テレビも無く、ストーブに向かって8人の男が無言で座っている。
音楽はかかっているが、なんだろう、これは?

そのとき思ったのは吉村昭の『高熱隧道』。
黒部川の源流にダムを作るために、165度にも達したトンネルを掘った男たちの話。
トンネルが開通したあとも、その部分をトロッコで通ると、猛烈な地熱が襲ってきたとのことです。
薄暗く猛烈な熱気のトンネルを、トロッコに乗って耐える鉱夫が自分たちだ。
『もうすぐ雪の季節がやってくる。この高熱隧道を耐えるのもあとわずか。家族のために頑張らねば』
そんな妄想をしてしまい、12分計が1周するのも耐えることができました。
時折人が出入りするときに光と冷たい空気が侵入してきて、トンネルを抜けたんだなと思いました。
トロッコが終点に着くと、待っているのは水風呂。
湧き水を集めた水風呂はキンキンで、猛烈な熱気をクールダウンすることができます。

2軒目だったこともあって、3セットで終了。
清潔でおしゃれな銭湯でしたが、ついそんな妄想をしてしまいました。
コンパクトでシンプル、ミニマムでストイックな銭湯。
改良を重ねて、渋谷という地に残る銭湯なんだと思います。

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