ひのき

2019.12.31

1回目の訪問

【2019 サウナ納め】

年末は横浜に用があり、せっかくだからサウナを探す。

探すといってもこの辺りには有名なスパがいくつもある。おふろの国、ユーランド、スカイスパ、どれも行ったことはないけれど名前は知っている。

そんな中、スパリブールを見つけてここに行くことに決めた。理由は簡単で、「空いていそう」だから。

年末は忙しない。いろいろなものが終わっていく。そんな焦燥感の中、混雑している施設には行きたくなかった。だから、スパリブールにした。

事実、蓋を開けてみたら案の定空いていて、あぁ、落ち着けるなと思った。

だが、これが満足感の全てではなかった。

5階建ての建物はコンセプトが隅々まで行き渡っていて、色々なサービスを楽しむうちに、この施設、ただものじゃないなと思い始めた。

2階ではまず館内着に着替える。脱衣所とは別にあるこのスペースが贅沢だ。お風呂とも別の階にあるから、湿った床で靴下が濡れる、なんてこともない。

4階へ移動して、いざお風呂、そしてサウナである。脱衣所で館内着を脱ぎ、アメニティを手に取り、扉を開ける。と、そこには燦燦と降り注ぐ太陽に照らされ、キラキラと輝く湯気で満ち溢れた空間が広がっていた。

一方で、湯船は黒く染まっていた。このあたりの温泉は獅子ヶ谷源泉というものを引いているらしい。

サウナの前に、温泉で心が満たされる。こうなると、畳み掛けるように幸せを感じるようになる。それがどんなに些細なことだとしても。

いざサウナ室へ足を踏み入れると、おもしろい造りになっていた。最上段が4畳ほどの広さをもち、足を伸ばして座ることができる。温度はマイルドだが、湿気があるのでよく汗がかける。

水風呂。群青のタイルが良い。ちょうど頭を乗せるところが程よいカーブになっていて、タイルの心理的温もりと相まって気持ちがいい。

そして、外気浴。たくさんの緑で溢れた外気浴スペースは、ベンチが豊富にあり、空いていれば寝転ぶことができる。もちろん、寝転んだ。

今日は季節外れの暖かさだった。日差しが暖かく、けれど風は冷たい。これが最高に気持ちよかった。そのまま小一時間ほど寝てしまうぐらいだった。


とにかく、良い締めができた。また来年、こんな素晴らしい施設に出会えることを願って、日々を頑張ろうと思う。

  • サウナ温度 85℃
  • 水風呂温度 18℃
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