磯崎新氏の手掛けるポストモダニズム建築でととのう🧖♂️
ルネサンスやバロックなど、近世の華美な装飾を用いる建築を「野暮ったい」とし、合理性を追求する「モダニズム建築」という思想が生まれた。
しかし、そのモダニズム建築を「無機質で、無個性で、退屈だ」と否定する形で生まれたのが「ポストモダニズム建築」だ。
ポストモダニズムは、モダニズムが批判していた「装飾性や象徴性」を取り入れた、脱・近代的な建築様式なのである。
兵庫県南西部の丘陵地にある「播磨科学公園都市」
その一角にある「兵庫県立先端科学技術支援センター」の宿泊施設は、ポストモダニズムの代表的な建築家・磯崎新氏によって手掛けられている。
客室に入ると、身の丈2m・輝く円柱型の大きなANDON(行灯)が目に飛び込む。
部屋全体はグレーを基調とし、宇宙船に乗り込んだような近未来感を彷彿とさせる。
天井の高さは身長の倍を優に超える4.2m。
合理性は無いが、ベッドに寝転んで見上げたときの開放感を引き立てる。
窓は部屋の右端から左端まで、1枚の2.5m x 1.8mの巨大なガラスが嵌め込まれている。
姿見(鏡)も床から天井まで壁一面を覆い、バスルームの鏡も2m x 1.6mと巨大だ。
🔥サウナ
85〜90℃でカラカラ系
熱源はMETOS SMシリーズの旧型(ストーン受けの形状が△▽△▽△▽)
サウナストーンは、黒い石に霜降り肉のサシのような白いスジが入っている。
2段ベンチ。
3人座れる幅だが、敷かれたバスタオルの幅により実質2人掛け。1段目は狭いため、実質2段目2人が定員。
座って正面の壁には、木枠に覆われたダイヤル式のサーモスタットがある。
木枠の隙間からわずかに覗くステッカーに印字された”ATU” “ROL”の文字より「 TEMPERATURE CONTROL」(温度調節)だと読み解ける。
さらに、その文字の上にある「Klep」のロゴより、株式会社サウナシステムのサウナブランド「Klepion」だと見て取れる✨
壁も天井もダークブラウンの木材。
年季は入っているが、不快なにおいはしない。
💧水風呂
体を伸ばしても、頭の先から壁までさらに1mほどの余裕がある広さで、水深は膝丈。
水温は体感28℃とかなりぬるめ
たまにはマイルドな交代浴も乙なものだ🤤
🪑休憩
3人掛けベンチ1本
約1時間、貸切状態で利用できた😃
大浴場の営業は16〜22時。朝はナシ
その分、客室バスは大きい
シングル1泊4600円。金曜土曜も同料金
研究者向け割引を使えると3000円
必要以上に高い天井、広い窓、大きな鏡
バブルが弾けるとともに衰退したポストモダン
ここなら現在も体感できる
男
- 90℃