さらば雑音!サウナで使えるBluetoothイヤフォン、試してみた

サウナイキタイ アドベントカレンダー 24日目の記事です。

街のサウナに通っていると「ここのサウナ、TVさえなければ最高なのにな…」とか「わいわい大声で話すの勘弁して…」とか、音へのストレスを感じることってありますよね。サウナでは静かに自分の身体と向き合い、心をリラックスさせたいもの。聞こえてくるのは浴室の水音、ストーブの軋む音、ときたま聞こえるロウリュの音だけなんてのが理想ですよね。でもまあご存知の通り、僕らの通う公衆サウナでは、なかなかそうもいきません。

そんな時みつけたのが、防水型メモリ内蔵イヤフォン。「これがあれば音のストレスを感じることなくサウナに集中できるかも…?」とひらめきました。今回は邪道を承知のうえで、インプレッションしてみたいと思います!

サウナで使えるイヤフォンなんてあるの?

厳密に言えば、サウナのような超高温多湿な環境に適応したイヤフォンは存在しません。そこまでタフな環境で音楽聞きたいヤツを相手にするメーカーなんていませんよね。ただ、これならいけるかな?というモノはいくつか見つかりました。選考ポイントは以下の3つです。

条件1:防水機能があること(IPX7以上)

サウナで使う以上、防水性能は必須。IPXは水の浸入に対する保護等級を指す指標です。7以上のものは防水性能があり、主にプールやランニング用として販売されています。IPX7は一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがなく、IPX8以上は継続的に水没しても内部に浸水することがないとされています。IPX6以下は噴水流による耐水性を示すので、IPX5/IPX8など並列表記のものは、前者が噴水流、後者が水没に対する性能を示しています。

条件2:メモリ内蔵型であること

浴室内にスマホを持ち込むのはNGという前提だと、メモリ内蔵型を選ぶことになります。MP3音源などをあらかじめ入れておけば、プレイヤーがなくてもイヤフォン単体で音楽を聴くことができます。

条件3:完全独立型であること

ワイヤレスイヤフォンはネックバンドのついた左右一体型のものと、本体だけの完全独立型があります。他の方への配慮も考えて、頭にタオルをかければ完全に見えなくなる完全独立型を採用したいと思います。

調査の結果、SONY「WF-SP900」に決定!

「防水」と「メモリ内蔵型」だけで5つの製品に絞り込まれた。「完全独立型」までいれると国内発売モデルでは2つしかない(2018年12月現在)

内蔵メモリ搭載型はそもそもほとんどないようで「防水」と「メモリ内蔵型」を満たすものは5つ、「完全独立型」まで満たすものは2つしかありませんでした。値段とスペックを検討した結果、SONYのWF-SP900がベストと判断して購入しました!

メモリ4GB内蔵、IPX8なので水泳OK、価格もamazonで2.5万円以下とナイスなバランス。MP3音源はPCと充電器をUSB接続すれば直接取り込むことができます。1曲4分換算で約930曲入ります。専用アプリもありますが、評判がイマイチなので今回はスルー。

イヤフォン単体でみてもなかなか良い!

CMに出ていた米津玄師もまさかサウナで使われるとは思うまい。

まずは通常環境で聞いてみたところ、低音はやや弱いものの高温の伸びが良く、イヤフォン単体としてもまずまずの印象。付属の水泳用イヤーピースはスピーカー部分に水が入らないようにガードされているので、装着すると音質は本来の性能よりクリアではなくなりますが、特殊環境での使用では十分と言えるでしょう。装着感も悪くないし、カナル型なのでこれだけでも耳栓くらいの効果はあります。

1点だけ惜しい点を挙げるとすると、ノイズキャンセリング機能がついていないんですよね…なぜつけなかった…。左右に1つずつボタンがついており、これで再生やストップ、曲送りを操作できます。

さっそくサウナでテスト!

ケースは充電器の役割も兼ねており、3回フル充電できる。Bluetoothオフモードならバッテリーは6時間もつ。

購入したイヤフォンをカバンにいれて、サウナへ向かうときのドキドキ感!グッバイ、後輩にスケベな武勇伝を語るイキった先輩の高い声。グッバイ、身体中に汗をぬりたくるおじさんのぴちゃぴちゃサウンド。グッバイ、TVから流れる『警察24時』のサイレン!

前述の通り、WF-SP900はサウナ環境に適応しているわけではありません。メーカー推奨使用環境は-5℃~35℃程度。そのためサウナに入るときは濡れタオルを頭からかぶり、耳周辺を断熱するのがベターです。周りにもイヤフォンを使っていることがバレにくくて一石二鳥!後輩のサウナー女子に協力してもらい、装着イメージをご紹介します。

装着イメージwithタオル

通常装着状態はこんなかんじ

頭にタオルを巻くと全く見えなくなる

濡れタオルは断熱効果も期待できるので一石二鳥!

どうでしょう、ほぼみえないですよね。これなら周囲に気をつかわずコッソリと楽しむことができます。やっぱり完全独立型にしてよかった。

驚くほど周りが気にならないヤバい

さて、3セットの実験が終わりました。結果から言うと、周囲の音がまったく気にならなかったです。すごい、これは想像以上だ…。イヤフォンから音楽をうっすら流し、タオルを頭からかぶって視界をふさぐと、周囲の環境から自分がほぼ完全に切り離されます。TVも、大学生グループも、なにもかもが気にならない。あの凄まじい存在感を放つTVが、ただの電飾の1つに成り下がる。イヤフォンから流れる音楽と、心臓の鼓動だけが耳に伝わる感覚は、経験したことのないものでした。

イヤフォンをしたまま水風呂に入ってみましたが、全く問題ナシ!サウナ室から聴いていた音楽を、水風呂でもシームレスに聴けるというのも不思議な感覚でした。ぷかぷか浮かびながらリラックスした気分を満喫。こいつはすごいぞ…!!さすがイッツァソニー!!

10日間30セットくらい耐久テスト

本稿執筆時点(12/20)のサ活のうち、半分くらいの施設で試してみた

1日使えたからといって、サウナで使えると結論づけるのは早計でしょう。購入したのが記事を書く12月に入ってからなので長期間テストは無理でしたが、できる限りテストしてみました。この記事を書いている時点で10日間30セットくらいは試してみましたが、全く問題無く作動しています。都内某店の105℃セッティング下のロウリュも耐えきりました。

もちろんメーカーの推奨外の使い方なので、いつ壊れても文句は言えません。こればかりは継続して使ってみないことにはわからないですね。ただ、炎天下で長時間ランニングするような使い方と、サウナ3セットだとそこまで負荷変わらないのかな、なんて思ったりします。素人考えですが。

でもやっぱりイヤフォンは邪道だと思った

サウナで10日間イヤフォンを装着して思ったこと。それは「イヤフォンなんかしてるとサウナがつまらないものになる」ということでした。おいおいなんだその結論は!ここまでの検証はなんだったんだ購買意欲を返せ!と思った方、すいません、割と素直な感想です。

1つ目の理由は、音の要素が大きすぎてしまうこと。サウナは五感どころか六感とか七感くらいで楽しむモノという気がしていて…。肌から汗が徐々に出る感覚、徐々に高鳴る鼓動、木の香り、そういう繊細なファクターがイヤフォンからの音楽にどうしても消されてしまいます。また、耳にイヤフォンを装着すると、わずかですが解放感を損ないます。サウナに集中するためにイヤフォンしたのに、どこかサウナに集中できていない感覚が残るという、なんとも皮肉な結果でした。

2つ目の理由は「サウナは裸で入る」という前提への冒涜感。お互い裸だから成立するコミュニケーションって存在すると思うんです。それは、会話に限った話じゃなく、空間共有という意味も含めてです。サウナ室は極端にいえば究極の非武装空間。「お互い丸腰なんだから、うまくやるしかない」という前提があるからこそ、だれもが暗黙の信頼関係を築かざるを得ない、奇跡の空間と言えると思います。そこをこっそり侵す感じがして、なんだか申し訳ない気分になりました。

それでも、雑音を聞きたくない日はある

ではイヤフォンが100%完全にナシかというと、そうではないと思います。サウナで他人の話を聞きたくない、TVの凄惨なニュースを見たくない、誰にでもそんな日はあると思います。イヤフォンは、そんなときの保険としてそっとカバンに忍ばせておくのが良いかもしれません。あまりにも騒がしいお客さんが団体できたとき、スッと装着するような使い方はアリだと思います。安心材料としてもっているだけでも、日々のサウナへの充足感は高まるかもしれません。一番いいのは理想的な空間のサウナが街中にあふれていることなんですけど…それはもっと未来の話ですね。

道具はなんでも使う人次第。ドラえもんのヒミツ道具だってすべてに教訓があります。使い方さえ間違わなければ、頼もしいギアになると思います。

SONY「WF-SP900」

「サウナは、またひとつ自由になる。」と米津玄師も言っています。

おすすめ楽曲

それでは最後に、メモリに入れておいてサウナとの相性がいいなと思った音楽をご紹介いたします。ロングセットのものは再生をおせば後は操作不要で一番ラクチン。「サウナ」「水風呂」を2曲1セットにして、シーンの切り替えで曲送りするのもGOODです!

みなさまのサウナライフが一層充実しますように!メリークリスマス!

ロングセット用

「Music for Airports」 / Brian Eno
究極のアンビエント音楽と言えるべきアルバム。ベタすぎるかもしれませんが、名盤です。タイトルの通り空港でかけられる前提で作られていますが、サウナにもマッチします。多分ブライアン・イーノはサウナーなんでしょう。知らんけど。

 

「Deep Folk Mixtape」シリーズ /  Ben Watt
このシリーズは7まで発表されていますが、どれも清々しく、心の動きを邪魔しない音楽です。サウナキャンプフェスティバルの焚火タイムにもかけていました。iPhone見たらMixtape3の再生回数が最も多かったのでご紹介。

サウナ用

「焚火の音」
サウナ内ではBPMのない音楽が最も合うと思います。BPMのある音楽は、心臓のBPMが徐々に上がると合わなくなってくるので。サウナに数分入っていると「熱い」以外考えられなくなってくる、そんなとき、最も自然に聴いていられるのが焚火の音だと思いました。

水風呂用

「CLEAR」 / Christopher Willits
サンフランシスコを拠点に活動するアーティスト。電子音とギターを融合させるスタイルのパイオニアで、清涼感のあるサウンドが水風呂とよくマッチする。試していないけど恍惚感を伴ったゴスペルなんかも合うんじゃないかと思ったので、いい曲知っている方はSauna Camp.までDMください。

帰り道(外気浴)用

「How Can I Love You?」 / Yellow Days
哀愁漂うソウルフルなボーカル、スローテンポながらサイケデリックな楽曲を輩出する若きアーティスト。外気浴中はイヤフォン外すのが一番だと思いますので、帰り道にでもよかったら聞いてみて下さい。どこか毒々しく極採色なサウンド、おすすめです。

【注意一覧】
・メーカー推奨外の使用なので自己責任でお願いします
・緊急時の放送が聞こえなくなる可能性があります、ご注意下さい
・電子機器の持ち込みを禁止している施設では使用をお控え下さい
・堂々と使いすぎて盗聴・盗撮の誤解を招かないよう配慮しましょう
・周囲に音漏れするような音量で聴くのはやめましょう
・濡れていると浴室でイヤーパッドを紛失しがちなので要注意

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2019.12.24 14:43
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