桜館
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
東急池上駅は美しく機能的で、ただの途中駅だろうと甘く見ていた俺にいきなりの先制パンチ。古くから開けた住宅地には、上品な下町の空気を感じる。
バス通りから一本奥に入ると、これまた美しい外観の建物が。看板に本格フィンランドサウナと書いてある。おじさんコーフンしてきましたよ!
脱衣場の内装もロッカーも、およそ銭湯とは思えないほどスタイリッシュ。珪藻土マットが敷いてある銭湯なんてはじめて見た。
珍しいといえば、刺青をしている人の時間制入館制限があるのも珍しい。16:45以降は入館NGなのだが、逆に16:45以前にはどんな光景が見られるのか気になる。
料金はサウナ込みで580円。タオルを借りたらレンタル用とサウナ用の2枚を渡された。サウナ用を所持していることが使用許可の目印らしい。まるでライセンスだな。
湯船は無加水の黒湯がおすすめ。すがすがしいほど黒くて、段差なんて見えやしないので注意。
今日の男湯は「壱の湯」でサウナが2つある。マスク着用義務があるのでタオルを巻いて入室。
ドライサウナは身体よりも尻の方が先に熱くなる。サウナ用タオルはこういう時に下に敷くんだな。
2階にはスチームサウナ。俺が今までに入ったどのスチームサウナよりも熱い(※)。
※ サウナしきじの薬草サウナはスチームサウナとは言わん(笑)。
本格フィンランドサウナをイメージしているのはここかな。ターコイズブルーのタイル壁。むせかえるような蒸気。フィンランドらしくていい。だが、なぜか有線で演歌が流れる。
水風呂は手足が痺れる冷たさ。水風呂が温まらないように、水風呂から水をすくってかぶることが禁止されている。なので傍らにシャワーが取り付けてある。
それなら、この水風呂に置いてある洗面器は何なんだ?
黙浴、黙蒸はもちろんのこと、細かいマイルールがたくさんあるが、守っている人のほうが少ない。マスク着用どころかタオルも巻かない。洗い場の床に痰を吐いている人までいる。刺青は一人も見かけなかったから、彼らの方がきちんとルールを守っている。
ま、下町の銭湯なんてそんなものだ。これが銭湯の日常風景で、お邪魔させてもらっている俺のほうがヨソ者であり不確定要素なのだ。
ドライ2セット、スチーム2セット。
コスパ的には最高、サウナも水風呂もハイレベルで、しかも空いている。入浴客のマナーがもう少し向上したら、サウナー垂涎の施設になるに違いない。けれども、ここはこのままがいいんじゃないかとも思う。
下町の銭湯として、地元の人に末永く愛されていってほしい。
歩いた距離 1.2km
男
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