京乃湯
銭湯 - 京都府 京都市
銭湯 - 京都府 京都市
個人宅の庭を手入れしていた。ふと見上げると、ハイビスカスの花が高い空に漂っていた。正反対の色なのに、混ざり溶けて消えゆくまで、そう時間はかからないだろう。
もうすっかり、秋なのだな。
京乃湯に来たのもさて何時ぶりだろう。前回のサ活投稿から2ヶ月が経つが......サウナに行っていないことはない。ただサ活投稿する気力も体力も残っていないだけだった。
つまりはスランプだ。丸やサトテルのように打率が落ちているのである。
サウナシリーズ中で山吹選手は二軍で調整する運びとなった。
2軍ファームの玄関をくぐるとアットホーム感漂う大広間だ。奥の居酒屋や古い映画のポスター群が私に調整しろと囁く。
ファームは昔ながらの銭湯の出で立ちを取っており、最奥に球場がある。まずは手前にある飾り気のない湯船でバッティング練習をするが、コロナも相まり歓声も起きない。
静かなものだ。
球場で二軍戦が始まる。少し下を向き、僅かな視線を恥じらうようにバッターボックスに立つ。ひりたつ感覚は二軍特有のかわいたものだった。ひのき特有の香りが強く一軍復帰を渇望させる。打った。サ中間を抜ける球を尻目に水風呂へ飛び込む。
三打数三安打という好成績で2軍戦を終える。ユッカの濁り湯に浸かると、コロナ前の声援を思い出すようなジャグジー音が響き渡る。が、今の私には勿体ないように思えて、静かにバッティング練習に戻るのだった。
ロビーを通りすぎるとき、えもいわれぬ居心地のよさを感じた。しかしサウナマックスシリーズを戦うため、SuNAイキタイベイスターズ山吹選手の研鑽は続くばかりである。
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