2022.12.03

1回目の訪問

北海道旅行初日、雨上がりの夜は、路面電車に乗って函館市民の憩いの場として愛されていると噂の谷地頭温泉へ。
外観は市民体育館のような駐車場があって建物がドーンとある感じ。サイズ感や売店があるあたりスパ銭と呼べそうだけど、入浴料は430円、シャンプ持ち込み式なところが街の銭湯。

漂う温泉の匂い。天窓付きの高い天井の下、中央に3つのにごり湯、それを二重に囲うように両脇に洗い場。洗い場の数さすがに多すぎでは。コロッセオ??とつっこみつつ片隅で体を流す。
さて、一寸先も見えない黄土色の濃厚な温泉に。
あったまりがいがある〜〜本当に来てよかった…。

内湯観察はほどほどに、外気浴スペースの下見に露天へ。
なんと、五芒星型の露天風呂…!
函館シンボル五稜郭がこんなところに!(天気悪すぎて観光あきらめましたが…)
しっかり温まったものの、湯船までの道の凍るような冷たさに平均気温0℃を体感。露天前のととのいチェア3脚、浴室内、水風呂前を確認し、いざサウナへ!

常連客のお作法を確認しつつ大きなストーブの前で10分。
函館の外気に期待し、水で汗だけ流してそのまま氷点下の世界へ…。
本当に来てよかった…。(2回目)
流石に地面から足先が冷えてきたのでいつもよりは短めに退散。

2セット目10分。
今度は浴場全体を見渡せる浴室窓際にあるインフィニティでととのうべく、水風呂20秒。ぐったり。半目。
温泉の匂い。結露した天井から滴る水滴。顔にかけたマイホームあるごの湯タオルから透けて見える、ぼんやりした照明の光。
ここもまた函館市民のホームであり、おじゃましている身なのだが、ここにくることが必然であったかのような懐かしさ。
地元茨城の市民プールだ。そういえば休憩の時間になると、大人たちはサウナに入っていた。全く思い出していなかった幼い頃の記憶が蘇る。
日常と距離の不思議について考えた。
関東から、関西から、北海道。
もともと縁のなかった場所が、ある経験でもう一つのホームになる。谷地頭温泉に行ったことはその土地に暮らすような体験だった。非日常なスパや旅館の温泉では決して感じることのなかった、またここに戻って来れるような親近感を感じさせるお風呂だった。

3セット目、サウナ室から出るとまた雨が降っていた。仕方なく、水風呂横のチェアでととのう。
水が力強く流れる蛇口は結露している。
循環しているんだ。
飛行機から見えた雪山、今日の雨、天井の結露、汗。遠いけど全部繋がっている。

茨城に生まれ、大阪でサウナに出会い、地元でも旅先でも一大コンテンツになる…素晴らしきサウナのある生活…。

  • サウナ温度 82℃
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