サウナしきじ
温浴施設 - 静岡県 静岡市
温浴施設 - 静岡県 静岡市
【聖地はみんなで作られている】
妻の実家が東海地区ということもあり、少し遅めの夏休み帰省という口実でサウナーの聖地として呼び声の高いしきじに訪問。
まずしきじをしきじたらしめるもの、それはやはり水風呂の水質である。皆さまのサ活では「柔らかい」「身体と同化する」「胎内に戻ったかのよう」というが果たして本当だろうか?他人の意見に乗っかっているだけではなかろうか?性格がクソ悪い僕は基本的に疑ってかかるので、こういった点を検証する事も訪問にあたり楽しみにしていた。
身体との同化については割と的を射た表現であると思った。確かに包み込まれるような感覚を感じ、東京では中々味わうことは出来ない。ただこれは柔らかいからなのか?僕の直感では柔らかいというよりも寧ろ硬めであり、その硬さが身体にまとわりつくような重さに関係していると思った。
成分の比較表が掲示してあったが、しきじ水の硬度は84。市販のミネラルウォーターと比較して硬度やミネラルは約3倍近くある。60-121は中硬度に分類されることから、しきじ水はデータからしても硬めである。飲んだ際にも確かに口当たりが重めであり、従って皆様が評価しているしきじの水質は、「少し硬めだから良い」という結論が導ける。
サウナーもビギナーを抜けると、水風呂低温原理主義に陥ることが多い。しきじの水風呂はそこまで温度が低いわけではないが、それをねじ伏せるほどの水質の良さ、水深および滝が水温のことを忘れさせる。
尚、休憩イスでのととのいは、滝の音がなんと心地よいことか。水の味、滝の音、そしてカツカレーの匂いの薬草風呂など、五感をフルに使うことで格別のととのい体験。
しきじ水を用いたサ飯もとても素晴らしいものであった。特筆すべきは水質の影響を大きく受ける米と味噌汁。米は艶と弾力を感じ、味噌汁は優しい口当たりで身体にとけていった。
最後になるが、常連客が自発的にシャワーで浴室を洗浄したり、浴槽のゴミを取り除いたりなどしていた。聖地とはそこに集う人々が作り上げるものなのだなと考えさせられた。
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