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2023.12.22

1回目の訪問

まだ見ぬサウナを求めて。



浴場は至ってシンプル。

サウナ室、水風呂、シャワー、休憩スペースの構成で、湯船は無しという正にイマドキ。


早速お目当てのサウナ室へ入る。

生き生きとした薪が出迎えてくれた。

しっかりと排煙されており、目に染みるとか煙たいとかそういった事は一切無い。

パチパチという爆ぜる音は、BGMでも流そうものなら消えてしまいそうな程だが、ココではそれだけが響き渡っている。

テレビも無い、微かな照明の中、炎の揺らめきをただひたすら眺めて。


水風呂は新しい木の香りが漏れ出してたまらない。

温度もこの時期には凍えそうなシングルと、それを追いかけるような12℃を備えている。


休憩スペースも充実しており、外気浴スペースでは青空も顔を出す。

飲み放題のドリンクもなかなかのもので、麦茶をはじめ、デトックスウォーターやほうじ茶まで。


さて、15時のアウフグース。

アタランド氏による癒しの時間。

目を閉じて。

ホワイトセージを燃やし、香りを充満させる。

そこにヴィヒタ水でロウリュ。

間に挟むフルーツティーも天国のよう。

彼の語り方も何処か安心するような、落ち着くような。

そんな音を聴きながら焚き火に目をやる。


そこからの水風呂は快感以外の何物でも無かった。


力尽きたが水を得た魚は、残りの力で寝床へ倒れ込むのだ。

暫くすると、良い香りが漂ってきた。

そして頭部に爽快感が走る。

これは冷水シャワーによるものだ。

ここまでしてくれるとは。

どこまでも至れり尽くせり。

今までアウフグースなんて、目一杯ストーンに水を掛け、仰ぎ散らかす。

大袈裟に、悪く言うとそんな感じだったが、それが大きく覆された。

いやむしろこれはアウフグースではないのかもしれない。

だが最早、この際そんな事はどうでも良いのだ。


兎にも角にも言いたいのは、最高だという事である。

何か久々に、本気でサウナへ魅力を感じた、そんな体験であった。

五感に働きかける、そんなサウナを作ってみたい。

そんな金曜日。


またこよう。

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