蒸しシマウマ

2019.10.12

1回目の訪問

今までのサウナ観が一変してしまうサウナだった。

洞爺湖温泉、それだけでも充分な価値があるが、ここの地下フロア『月の湯』のフィンランドサウナは、北海道を代表するにふさわしいサウナだと思う。

テレビも館内BGMもなくただ静かに過ごせるサウナ室は温度もそれほど高くなく、中庭を一望でき、汗を流すためというより、のんびり心を落ち着けるための空間。
オートロウリュの音だけが響き渡る室内。熱い蒸気と檜の香りに包まれながら、サウナストーンのステージで熱される水の音を、水の音だけを味わう。これはまさにコンサートホール。
バックには洞爺湖の湖水が流れ落ちる水風呂があり、この舞台背景の効果も相まって、目でも耳でも肌でも楽しめる、芸術作品のようなサウナだった。

水風呂は手足がビリビリと痛むくらい冷たく、更に滝のような猛烈な勢いで天井から湖水が降り注ぐ。頭で受け続けるのもとても辛いので、サウナ後のクールダウンというよりちょっとした"修行"。普段のサウナと水風呂の関係性が逆転しているような不思議な感覚があるが、これもクセになるとまた楽しい。

今日は風も強くサウナ後の休憩は外気浴だと寒いので、露天風呂に軽く入って締め。気づくと朝風呂の営業終了10分前で、急いで出る形に。時間の感覚がここまで無くなるサウナは初めてかもしれない。
初めてでありながら、初めてではないような没入感があり、芯から精神的リセットができるサウナだった。

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