神戸天空温泉 銀河の湯
ホテル・旅館 - 兵庫県 神戸市
毎週
NHKのドラマ『大奥』を観ている
男女逆転のヤツ
先週の放送で
将軍綱吉に柳沢吉保が
「お目汚しと存じますが」
と太腿の古い刀傷を見せるシーンがあった
この台詞
私の中にストンと落ちてきた
あぁこれだ
これが私が思ってたけど
表現出来なかった言葉だ、と
私の大衆浴場デビューは
中学生だったか高校生だったか
まだ昭和の頃
服を脱いだ脱衣場で
何とも心許なくて母を見ると
「タオルを前に当てて行くんよ」
と教えられた
多感な年頃に
この薄いタオル1枚が
文字通り丸裸な私の
心強いお供になったっけ
時は流れて令和の現代
女らしさ
男らしさより自分らしさ
ジェンダーフリー
多様性の時代だ
老いも若きもみんな堂々としていて
前を隠している人なんて
ほとんどいない
それ自体は
良いとも悪いとも思わない
『時代の流れ』と悟っている
けど私は今でも
タオルで前を隠している
恥らい？
それは多少ある
けど
奥ゆかしさ？みたいなのとは
ちょっと違う
なんだろう
上手く言葉にできないこの心持ち
と思っていたところに
降ってきたのが先述の台詞
『お目汚し』
女同士でも
自分も同じモノを持ってても
人のモノは直視できない
けど嫌でも目に入ってくるのが浴場
浴場はお湯に浸かると
視線が低くなるから
サ室もしかり
下段以外は
胡座や体操座りしてると見えてしまう
サ室内や湯船に浸かってる時
私はなるべく
目を閉じて過ごす様にしている
けど
自分の世界から目を開けた途端に
視界に飛び込んで来ることもままある
私自身がそうやって
他の人のお目汚しにならぬように
今日も今日とて
タオルを前にあてているのだ
そう
これが私のこころもち
そして
多分母が教えたかったことなんだろう
あーなんかすっきり！
自分の語彙力の無さは情けないけど
今日は4セットを満喫
グランピング泊のお嬢様集団に
1人だけタオルを前に当ててる子がいた
彼女は
「恥らい」からなのか
「お目汚し」からなのか
そんなことを考えながら
源泉温湯で目を閉じた
女
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