えごた湯
銭湯 - 東京都 中野区
銭湯 - 東京都 中野区
【福岡OLソロサ活】東京出張
「江古田オブジアース」
東京へちょくちょく訪れる機会のある私は、今日も東京のサウナを渡り歩く。
本日は江古田にある、えごた湯へ。
西武新宿線の沼袋駅からトボトボと歩く、なんともない週末。大学生時代に西武線沿いに住んでいた私からするとここらへんは懐かしい場所なのである。
以前から銭湯があるのは知っていたのだけれども、銭湯というのはその町の人々の暮らしの中にあるものという認識もあり、なかなか訪れるきっかけを得られなかった。
今になってサウナに巡り会い、どうにかこうにかきっかけを作って訪問できるようになったのである。もう少し早く気づきたかったものだ。
えごた湯は、住宅街の中にあり、アパートの地下に潜む"geo銭湯"だという。アパートから覗く半地下の銭湯は、きっとこのあたりの住民を支え続けた公衆浴場だったのだろうと想像がつく。
受付を済ませ、浴場へ向かうと火口に潜むような"geo"を感じとることができる。薄暗くディープな環境は、某夢の海のまちの火山のような神秘的な何かがあるようだ。
湯通しがてら炭酸泉に浸かると、ゆらゆらと湯面がライトアップにより反射し、天井が踊りだす炭酸泉は嬉しい。炭酸ぬる湯と高温湯を乗り継ぎ、いざサウナ室へ。
サウナ室は火山が吹き出すように、熱い。90度を超えるカラカラサウナは思考することを制御させる。テレビもない静かなサウナは、浴場と同様に落ち着きはするが、熱くてそれどころではない。いつもより短めの時間で心拍数が倍になる。
すぐに水風呂へ。深海のような水風呂は水流も穏やかで羽衣を纏うことができる。
休憩は、近くのタイル貼りの腰掛けへ。うっとりとすると血の巡りがトクトクと走り、生命を感じる。うーん、これがgeoなのか。銭湯とは思えないクオリティだなあ、、、
かれこれ3セット繰り返し出る頃には、常連とおぼしき、おばあさまが世間話をしながら湯に浸かっている。やはり、ここは銭湯なのだ。
そう思うと、人の家の風呂を借りたような気持ちになる。よその町の風呂場を借りるというのはそういうことなのだ。この場所は、サウナーの聖地などにはならず、町の人々の銭湯のままであってほしいし、よそ者はよそ者らしく、郷に従うものであってほしい。
女
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