Chan curry

2022.01.29

7回目の訪問

【福岡OLソロサ活】#sauna_essay
「飼い犬が亡くなった日のサウナとロウリュ」

実家で飼っていた犬が亡くなった。
15歳と7ヶ月のちゃんと長生きしたほうだった。
一昨年から病気を患い、介護犬となってしまって母と父がずっと世話をしてくれていた。昨年の3月に余命は3ヶ月ほどと言われ、6月にはいつ死んでもおかしくないと言われていたが、往生際が悪い愛犬は年を越して1月末まで生きていた。
最期はゆっくりと静かに眠ったという。

愛犬は近所の知り合いの家で生まれた犬で、貰い手に困っていたところ引き取ったミニチュアシュナウザーだった。
小学3年生だった私はトイプードルに凝っていたので、おじさん顔のシュナウザーがどうしても可愛く思えなかったのだが、念願の犬が我が家にやってきたことがすごく嬉しかった。
私は中学で寮に入り、大学は上京してしまったので、犬と過ごした時間というのは短い。お世話する!と豪語したわりには、一緒にいれず親の手を煩わせてしまったのは申し訳なかった。
それだけがちょっとした後悔なのだが、愛犬は大人しながらもおてんばで元気に遊んでいたので、きっと楽しく過ごしていたのだろう。晩年こそは寝たきりだったが、犬生が満足できるものだったのならいいな。

今や、犬もちゃんと火葬して納骨もできるらしく、ペット霊園で手厚く供養した。ペットにそこまで…と思う人もいるかもしれないが、こういう悲しいことは儀式をすることで気持ちの区切りがつきやすい。
そして火葬をすべて終えたあと、無心になりたかった。

無心になるなら、サウナが一番。
祖母が亡くなったときもそうだが、人はルーティーン作業に癒やされるときもある。
万葉の湯は、オートロウリュがあるのが魅力。湿度が基本的に高く、汗もしっかりでてあまみがでやすい。(個人的に)

ロウリュのタイミングにルーティーンを合わせる。1セット目から轟々としたオートロウリュに襲われ、熱さで何も考えられない。
水風呂に浸かり、ベンチに座ると、トンと肩が落ちて瞑想の世界に入る。
"あぁ、私も人生楽しかったと思って死にたい"
なんだか、そう思った。人生はそれだけでいいと思う。

2セット目、3セット目と焦らずじっくりとルーティーンをこなしていく。何度も来た万葉の湯なので、あまり雑念なくこなせる。

この世にサウナがあってよかった。
悲しいことがあっても、ちょっと前向きになれる。人生のそばにはサウナがないと。

サ(オートロウリュ)8分→水 1分 →休 6分
サ 10分→水 1分半 →休 7分
サ 7分→ 水1分 → 休7分

  • サウナ温度 42℃,82℃
  • 水風呂温度 16℃
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