サウナ・アダムアンドイブ
温浴施設 - 東京都 港区
温浴施設 - 東京都 港区
ずっと気になって行きたかったが、気が向かない施設だった。画像でよく見る大型船のような黄色い建物と麻布のアドレスに恐れ入っていたからだ。お恥ずかしい話、「麻布」と聞くだけで縮こまる。でもサウナ好きの端くれとして、あの価格の秘密をどうしても知りたかった。日比谷線に乗って広尾駅から歩く。そうか、広尾駅も麻布アドレスなのか。少しホッとする自分がいた。
朝8:40頃着き、ロッカールームでバスタオルを巻いて浴場に行く。バスタオルを巻くのはセクシーな俳優か温泉リポーターだけだと思っていた。
カランコーナーは古めかしく普通である。しかもシャンプーとコンディショナーはあるがボディソープがなく、久しぶりに固形石鹸を泡立てた。身体を清め、まずは高名なヨモギスチームサウナへ。驚いた、とても熱い。温度計等は確認できないが自分史上最も高温なミストサウナだった。そこにヨモギの香りが強く香る。鼻が通る!この感覚は久しぶりだ。
水風呂に入り、身体を拭いてバスタオルを巻きドライサウナへ。スチームサウナ以外はバスタオルを巻かなければならないようだ。ここで再度驚いたのはドライサウナの緩さだった。スチームサウナの方を低温に設定するのが普通だと思っていたが、ここは通常のサウナ施設と温度設定が逆なのだ。ゆっくり入ることができ、砂時計を2度ほどひっくり返してから出て水風呂に入った。それにしてもあの砂時計は何分なのだろう。どこにも記載されていない。
その後は岩盤浴へ。大理石の上にバスタオルを敷いて横たわる。これも床が熱い。今までこんなに熱い岩盤浴があっただろうか。生卵を割ったら目玉焼きが焼けるのではないか。ここには通常の壁掛け時計があるので20分を計ることができた。目をつむると色々な思いが駆け巡る。来る時に桜がキレイだった、小学校があった、歩いていたら急に黄色い建物があった。ミストサウナが驚くほど熱かった…。やがて考えが全て流れ、目を開けると、岩盤浴の天井に飾られている提灯が目に入る。「独特な空間」の正体が分かった。ここは韓国だ。現在のPOPカルチャーの韓国ではなく、韓国の伝統的な生活の中に存在する空間である。韓国でアカスリとヨモギ蒸しを体験して感動した。あれだ。岩盤浴を出てから存在を忘れていた熱湯に入り、その後水風呂に入ると信じられないくらい身体が温まった。なにこれ?生薬のような温まり方である。これはクセになる。岩盤浴1回、ドライサウナ2回、ヨモギスチームサウナに6回入った。最初の印象が消え、クラクラしそうになるのにクセになってやめられない。帰宅して夜まで身体が保温していた。純粋なサウナの実力で勝負する職人肌のサウナ。フィンランドサウナとは違う魅力がある。麻布も悪くない。
素晴らしいレポートですね、麻布と高額な入場料に怯えていましたが私も行ってみたいと思います。
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