SaunaCamp.

2020.08.09

1回目の訪問

凄まじい銭湯サウナが完成した。
銭湯の歴史ではお湯のオマケだったサウナが、
メインステージに立った瞬間かもしれない。

デザインされた照明、木の香り、
麦飯石の強烈な輻射熱、柔らかく凶暴なオートロウリュ。
番台のDJブースの音楽がサウナ室でリアルタイムに聴ける仕掛け。
キンキンに冷えた外の水風呂はまるでナイトプールのようなライティング。
見上げる空には、数年前まで薪の湯沸かしに使われていた煙突。

黄金湯というサウナの誕生は、日本のサウナ事情を変えるかもしれない。

「サウナはオマケ」みたいな扱いに、悲しいかな慣れていた。
高級ホテルに宿泊してスパのサウナに水風呂がなかった時、
ビジネスホテルの新館サウナがぬるくて旧館の方がセッティングよかった時、
悲しさの中にあきらめを含んだ喪失感を抱いてきた。
コーヒーも大好きな美食家がフルコースのディナーを堪能して、
最後のコーヒーがインスタントだった時の気持ちに近いかもしれない。

黄金湯は違う。銭湯サウナという歴史においても異端も異端だ。

美食の例で言えば料理と飲み物を同列に考える、
いわば「ペアリング」のような考え方でサウナを作っているとすら感じた。
オマケではない、風呂もサウナも風呂上がりも、すべてが体験のメインなのだ。

令和という時代の温浴文化において、
先端に立っている感覚を味わえるサウナだと思う。
これから新しくサウナを作るすべての人々に来て欲しい。

外資系ホテルや大型スパ銭じゃなく、街の銭湯がこのサウナを作ったんだ、
こんなロックなこと、そうそうあるもんじゃない!

SaunaCamp.さんの黄金湯のサ活写真
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2020.08.10 10:31
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