煮ゑ湯

2024.06.06

38回目の訪問

目の前に停まった各駅停車が中野止まりだったのをきっかけに、東中野にご無沙汰なことを思い出した。

健康浴泉に行きたい。
ジャンプを読みたい。
炭酸泉に浸かりたい。
2階で寝たい。

行くと決まればやりたいことがたくさん思い浮かぶ。

しかし、足が遠のいた不義理を責めるかのように受付ではサウナ待ちだった。

早速、ジャンプを読むチャンスだと1番古いジャンプを引っ張り出す。
パラパラとページをめくってみるも、ピンと来る絵柄がない。
仕方なしに巻末コメントをチェックしがてら、知っている作品を見つけようと目次を開いたその瞬間、受付に呼び出された。
読むのは湯上がりでいいやと元の場所にそっと戻し立ち上がる。

ロッカー上段はほとんど使用中だった。
一つだけ空いているのを見つけ、荷物を詰め込む。

今日、最初にすることは決めていた。
浴室入ってすぐの立ちシャワーをいっぱい浴びる。
洗い場のシャワーとはひと味違う。
マイクロバブルと高純度軟水のコンビネーションは伊達じゃない。
最近、髪を短く刈り込んだ頭皮が喜んでいる。
せっかく切った髪が伸びそうな衝撃だ。
今日ここまでに引きずってきた疲れが一気に瓦解するような心持ちになる。
ついついワンプッシュ、ワンプッシュとおかわりをしてしまう。

待ちが出るだけあって浴室内には人が多く、浴槽はほとんど空いていなかった。
それに押し出される形でサウナに向かう。

入ろうとしたタイミングで運良く一つだけ席が空いていた。
下段のストーブ真横だった。
ここのサウナの特徴であるストーブからの強い熱放射を1番感じやすい席だ。
真っ直ぐ壁を向いて座ると、はっきり身体の左右で熱のムラが出来てしまうので、ストーブに正対するよう位置を直す。
皆が正面を向く中、1人だけ明後日の方向を向いているのはおかしな光景だが、致し方ない。
熱さに耐えるというよりも、熱さを掻い潜って湿度を見つけるような感覚で、なんだかんだ10分超座っている。

その後に入った水風呂は17.8℃を示していた。
入った直後から熱が奪われる体感や底の方の冷え方は数値以上のものを感じるが、気持ちよく長いこと浸かっていられるのは、やはり実際は18℃近辺なのだと思わされる。
そう考えれば、表示された数値なんて、脅しにも気休めにもなる、あまり意味のない数字に思えてくるから不思議だ。

混雑は結局、解消されることはなく、2階では横になれなかったし、サウナもあと1回しか入れなかった。

ついでにジャンプを読むのも忘れた。

煮ゑ湯さんの健康浴泉のサ活写真
0
24

このサ活が気に入ったらトントゥをおくってみよう

トントゥをおくる

トントゥとは?

ログインするといいねや
コメントすることができます

すでに会員の方はこちら

サウナグッズ

アプリでサウナ探しが
もっと便利に!

サウナマップ、営業中サウナの検索など、
アプリ限定の機能が盛りだくさん!