ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯
銭湯 - 北海道 虻田郡ニセコ町
銭湯 - 北海道 虻田郡ニセコ町
昔ここがオープンした頃この町に住み、普通に温泉に入りに行っていた。
あれからおよそ20年が過ぎた。
「ここにロウリュができるサウナがある」という噂を聞いた。
…ん? サウナ? 昔もあったっけ?
この町を離れてからもニセコ駅に何度か足を運んだが、目の前にある温泉の玄関をくぐることは一度もなかった。
今日はたまたま用事でこちらにドライブ。(温泉よりも)サウナチャンス! 用事を済ませた後、20年越しでようやく再訪できた。
玄関では季節のラベンダーの花が良い香りといっしょに出迎えてくれた。
あの頃と変わらない玄関、あの頃と変わらない通路を通り、偶数日日替わりの和風浴室に入りサ室を探す。
見つけた。サウナは露天風呂にあるのか。身体を洗いサ室に入る。
―その噂は、本当だった。
壁もにおいも新しめの「フィンランド式サウナ」。2段で最大8人が座れるこじんまりとしたもの。対流式ストーブの下には赤いバケツと柄杓と水が置いてある。
セルフロウリュができる!!
外の水風呂も1人がやっと浸かれる大きさの円形。やはり温泉がメインの地域柄だろうか。
水風呂の蛇口から水を含んで思い出した。
ニセコ町の水道水は、周りの山々の麓から湧くきれいでおいしい水でできている。…ということは、サウナもニセコのおいしい水でロウリュできるということだ!
それもあってか知らないが、オフシーズンの夕方なのに次から次とサ室に人が入る。コロナの影響で3人を超えないように書かれているが、ずっと5人は入っていた。地元らしくないアクセントで話す地元民や観光客、それにタトゥーびっしりの外国人も。さすがニセコという土地柄。外気浴をしながらサ室の窓を覗いてサウナの順番待ちをすることになるとは思わなかった。(身体冷えちゃう…)
席が空いて入るサ室ではお構いなしで声をかけて名水ロウリュ。立ち上る蒸気は熱いがどこか柔らかい。この施設をキーにしているコミュニティFMラジオがBGM。個人的にはないほうが好きだが、たまたま静かめの洋楽をかけていたのは良しとしよう。
後から入る水風呂も水が良いからずっと入っていられる。
ゆったりサウナしすぎて気付けば合計4セット!
驚きをもうひとつ。
帰りの買い物でフロントに声を掛けると何と! 立っていたスタッフさんは昔の顔見知り! 20年分のご無沙汰を語り合い、気づけば閉館間際までいてしまった。
温故知新と偶然にあふれたサ活の後は、家路への長距離夜行ドライブ。
こんな良いサウナを今までずっとスルーしていただなんて…
これはまた来ることになりそうだ。
男
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