地図からサウナが探せる！

田辺温熱保養所

温浴施設 - 岐阜県大垣市

トモゾウ。

2022.04.23

1回目の訪問

「田辺温熱保養所」

サウナが好きになって4年目、念願の「田辺温熱保養所」へ足を運ぶ事が出来た。前評判が高いとどうしても身構えてしまうもので、期待値が勝手に上がってしまうもの。このような安い言葉は使いたくが無いが、半日ここでゆっくり過ごし明らかにサウナの概念が変わってしまった。創業70年のこの施設は住宅街に当たり前のように溶け込んでいる。最近気づいた事だが、良い施設や価値観が変わる瞬間は接客にあるのだと思う。良い施設は沢山あるし、人体構造学に於いてどうやったら「ととのい」やすいのか、マーケティングに於いてどのような施設がウケるのか、そろそろ決まって来たと思う。
しかし！我々のベクトルはすでに違うところを向いいる。どこからサウナは来て、どうやって残し、どこに向かうのか。これを体験し気づきたいのだ。
店内に入ると優しく接客され初めてと伝えると、浴室まで案内され入り方や休憩の仕方まで丁寧に教えてくれた。
浴槽には大きな樽が１つ、3人まで同時に入れるそうだ。入り口は狭く屈まないと入れない、扉を閉めたら１分で焼けるように熱い、天井暗くて見えない、ある意味恐怖すら感じるが、独りで蒸されている神秘さの満足感もあった。限界は５分かも知れない。水風呂は無いが、天然水のシャワーが本当に気持ちがいい。ととのい椅子もしっかり準備されていて「あまみ」と多幸感に包まれた。
休憩場所はほんとに時間がゆっくり過ぎていき、畳、お茶、香りと五感の全てが開放され、何か知らないうちに抱えていた重りから開放されるのを感じた。自分はサウナが好きで静養を求めていたのだと気付かされた。
そもそも日本古来のサウナは治療目的で作られた蒸し風呂で、体の真まで温め薬草を染み込ませる。精神にも肉体にも良い日本の文化を体験できるこの施設は本当に貴重だと身をもって感じた。