イワイ(サウナバード)

2023.04.06

2回目の訪問

すぐに書かないとサウナ室で思いついた書きたいことは忘れていき、今ではあまり覚えていないのだけど、ホモサピエンスは今しか認識できない生物だから、今覚えていることが全てだ。などと怠惰を詭弁で打ち消して1週間前のことを書こうとしている。

薬師湯のことをメールで聞かれたので、「長沼三兄弟の銭湯の中で1番好き!セイント、セントーの内容は、不純烈が分裂して風呂のヘリに座って迷惑って話だったよ」
と送ると
「怪文書かな」
と返事が来た。

薬師湯について伝えるにはいろいろと前提条件が必要なようです。

変わり湯が独特で前回来た時は「酢豚の湯」今回は「スカイツリーの湯」時間ごとに色が変わるのだ、僕の滞在時には青から白へと変化していった。
きれいに色が変わるのでその様子をぷかぷかと眺めていると
「いろが変わるの○△¥@…かわるかわる」
途切れながら濁声が聞こえてくる。
問いかけられた老人は何かの病気だろうか首にタオルを巻いていてわずかに首を縦に動かす。声が出せないようだ。
声が出せる老人は、さらに色が変わることを熱弁している。
声が出せない老人は聞こえているよと首の傾きで示している。
喉を手術したばかりなのか、タオルの隙間から見える肌は赤く腫れ上がっている。
喋れない老人に対して喋る老人はさらに濁声を張り上げてお湯の色が変わることを伝えている。
こういう牧歌的な風景が見れるからこの銭湯が好きだ。

サウナ室を開けると先客が1人。
懐メロに耳を傾けて暑さに耐えているとタオル交換。タオル交換が終わると、アロマ水をまいてくれる。流行りの温浴施設みたいな演出。
アロマ水はジンジャースパークリングなんとか(こういう部分を忘れる)生姜がフワッと香って癒される。
水風呂に入ってイスに座る。
椅子は水風呂の横に2脚、湯船の横に1脚。湯船の横のイスに座るとガクンと大きいやつ、あまり体調が良くないかもしれない、逆にいいともいえる。
いつもと少し違う感じ、なんとか戻ってこれて、辺りを見渡すと湯が注がれるところに麦飯石が置かれている。この麦飯石から目に見えない成分が放出されて、体になんらかの効果をもたらせているのかもしれない。

気持ちいいような気持ち悪いような調子なので早めに終わりにしようと思いつつ3セット。最後はいつも通り平穏な気持ちになった。

虫の息のおじいさんやボリューム調整がバカになってるおじいさんも優しく包む変わり湯。歴史が作り出した風景の銭湯のなんと温かいことかいつまでもこの風景が続いて欲しい。

イワイ(サウナバード)さんの薬師湯のサ活写真
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