横浜みなとみらい 万葉倶楽部
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
人生のやるべきことを成す。
高層階でフレンチ料理なんて世の中の男はカッコをつける。
僕は正直味わえていない。緊張で無味だった。
ホッとして帰宅。
カラダは脱力、アタマは興奮。
そんな人生で一度きりの余韻を感じつつ徒歩で万葉倶楽部へ。22時にイン。
タワーサウナで己と向き合う。ひたすらに。
ホッと安心する。ほとんどサウナ室には人がいないから独り占め。それにしてもアツい。
人はカラダが脱力、ココロも脱力すると目頭からアツい何かが生まれるのである。
たとえ汗であってもいい。それが許されるのはサウナという空間だけなのだから。
水風呂へ。ここは15秒くらいですぐに出る。
水風呂を楽しむより、最高の外気浴を楽しむための手段なのである。
外気浴。穏やかな春の香り漂う風が湾岸から吹き上がる。ベンチであぐら。
脚の血流が暖を成す。それを頼りにまだ肌寒い風と共に外気浴の「時」を楽しむ。
鼻からの息とともに前屈みになる。最高のリラックスだ。
男というものは人生の一イベントをうまく成し遂げた時、2種類の喜び方をする。
ひとつは他人とその喜びを分かち合う。もう一つは己一人でその喜びを噛み締めるのである。
ボクは後者だ。ボクはその中でもサウナで喜びを反芻する異質な人間だ。
ただそこには他人と分かち合うよりも沢山の「喜び」を一人で贅沢に享受することができる。
仁王立ち。無風のハマ風がボクを優しく讃えてくれる。今日はこれで十分なのだ。
食堂で誕生日クーポンを一人でたいらげる。
沁みる。高級フレンチのデザートより沁みる味がそこにはある。
0:40 退散。海を眺めつつ帰路に立つ。
これからこの海のように壮大な人生が待っているのだろうか。考えても無駄だ。
ただ一つ確信できること。
それは如何に壮大な人生であろうと、
そこにはサウナがあるだろう。
My life with Sauna . それがOur に変わるだけなのだから。完
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