サウナしきじ
温浴施設 - 静岡県 静岡市
温浴施設 - 静岡県 静岡市
【後編︰サウナの聖地と呼ばれる所以とは(サ旅静岡・名古屋編)】
モクモクと湯気が溢れ出す扉を開けていざ薬草サウナへ。
「アツ。」
一般的にサウナ施設で2枚看板のところは
ひとつは高温、もうひとつはミスト系(低温)という感じでユーザーが好みを選べるセッティングになっている。
聖地しきじは違う。
両方ともアツい。
サウナーにとっては天国なのだ。
トビラを丁寧に閉め、まず下段からセット。
薬草のいい香りを深呼吸で取り入れようとするも、鼻の奥が熱でやられる……
最近このギリギリの「駆け引き」を楽しめるようになった。
サウナーとしてまた一歩前進した気分になったその時だった。
「え、普通に顔面熱いんだが」
周りのサウナ紳士もタオル防御している。
小生も追随。薬草サウナのサウナ紳士一行は顔をタオルで隠した。
まるで皆ブラジルのファべーラギャングのように。
「プシュー〜ルルルル、プシュー……」
突如薬草サウナ室に異音が響く。
するとサウナギャング達が一斉に小生を残し、サ室から飛び出してゆく。
「次は何が起こるんだ……」
温度計は60℃を指したままだが、体感的にはもっと熱く感じる。
するとトビラ付近の湯気が先程よりも濃くなっている。
急激にサ室温度が上がる。オリ赤ロウリュのような感じに似ている。
パニックに陥る小生。
何故か上段で両腕をあげる歓喜の舞いを演じ、見事火傷寸前に。
「アツアツアツアツアツアツアツ!」
慌てて上段からトビラに向かうも、トビラ付近が最もアツく、死に物狂いで退散。
我慢していた水風呂の滝をアタマからぶち当てる。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙(心の声)」
呼吸が上手くできず、口に紛れ込む水の冷たさを感じを「生」を確認。
振り返る。あのサ室退散→水風呂の時間は、「無」になれた。
仕事もプライベートの悩みをサウナの熱で昇華、水風呂の滝重力で鎮圧されていた。
あぁやっぱり「無」になれるのはいいな。
そんな感想と共に、白モツガーリック丼を味わっていた。
そして高速バスに乗り、普段なら帰京する。だが本日は名古屋方面を目指す。
バス車内でトはトノってしまって爆睡。
(最近時差トトノイ多いです。)
目を覚ますと気付けば名古屋に。
なんとウェルビー栄にてチェックインを済ましていたのだ。[完]
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