サウナ&ホテル かるまる池袋
カプセルホテル - 東京都 豊島区
カプセルホテル - 東京都 豊島区
都民割の発売は4月頃であったが、最初に決めていたことはかるまるに宿泊することであった。
今日は仕事のない日とワクワクしていたら急遽夕方まで業務が入る。結局着いたのは20時過ぎであった。
目的は去年行った際に朝風呂でやっていなかった蒸しサウナと屋上階の薪サウナだ。蒸しサウナは21時までの営業。なんとか間に合った。
樽の前の椅子に腰掛けその時を静かに待つ。そして椅子に水をかけて樽の中に入った。中に入ると強烈な薬草の臭い。アロマのような香りとは違う、ストレートな体感がガチ感。気持ちいいではなく痛いという感じ。入るまで気づかなかったが実際入ってみると天井の空間がかなり高い。こういう個室型サウナあまり入らないのでなにか開放感サウナって凄く新鮮である。5分程入って股間がビリビリするので退室。成る程、これは刺激強めだ。
そして薪サウナ。入ってわかる、この別格さ。絶対に待機列が止むことのない意味が初めて分かる。通常、サウナというのはサウナストーンやストーブによって熱せられた空気が室内に行き渡り温められていくもの。しかし薪サウナの熱はホントに薪を暖炉に焚べて焼く。だからじんわりと温かくなる普通のサウナでは絶対に体感できない「生」の火による熱を体感することになる。
これは表現に困るものだが、冷凍、或いは乾燥させた干物のようなお手軽に食べやすいお魚と、そのまま地元の揚げたてを刺し身に、して食べるような新鮮さが全く異なる。会員で3000円と決して安くないこの場所でも所狭しと人が列を為す理由がここにあるのだとようやく理解出来るようになった。
室内の一列に並んだベンチに座ると正面には鏡があり、反射している暖炉からの火を眺めることができるようになっているのが実にニクい。ストーブのコントロールされた整った火にはない、アナログで不安定な薪という固形燃料で燃焼する火。そこから熱が室内全体に行き渡り、ここでしか味わえない本物の熱にさらに震える。ここにはそういうプレミアムな体験がある。
今日の宿泊はカプセルだがプレミアと名が入っていて、テレビとカプセル内がデカい。セミダブル位か。そしてロールカーテンが二枚で遮音性高めで快適な睡眠が出来る。これが令和のカプセルなのか。感動して言葉も出ない。これで他のカプセルホテルに行き来出来るか心配になりそうだ。
ここは知人同士の会話が制限されているところで、非常に静か且つ客層が良い。これではまるで宗教的な価値観に近い気がした。池袋の下界を知るからこその聖地感がある。まさに天界というか、ここにこれるものはそのルールを知る純粋なるサウナーだけなのだろうか。
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