温泉の郷 山鹿どんぐり村
温浴施設 - 熊本県 山鹿市
温浴施設 - 熊本県 山鹿市
祖母を亡くして唐突に里帰り。
人間ってあっけないものね。
風呂を掃除していたのは祖母で、うちに残された人間は当然ながら何も出来ないし、当たり前だけどうちの風呂に入る元気も余裕もなくて、でも風呂には入りたくて、ばあちゃんの車でてこてこやって来た。
本人も「今日死ぬ」とまるっきり思ってなかっただろうし、というか、100まで生きるもんだと信じてたから、車の中に大量のエコバッグやレシートが残っていて、なんなら家の冷蔵庫の中は魔境と化していた。
片付けを(ほぼ特殊清掃の範疇だわね)済まして、さあ風呂に行くぞっと意気込んだところで、残された家族が大揉めしはじめて。
それでもサウナがあるところに来たらちょっと入っておきたい。日常を取り戻すためにも。
オブラディオブラダ、人生は流れる。熊本の山の中の、どちらかといえば辺鄙な場所でもって、深夜になってもこれだけ人がいるという事実になんだか安心してしまう。
今を生きる我々はよく生きていく責務がある。
祖母を亡くしてからというもの、毎日月が綺麗で、冗談抜きで有明海を眺めて毎日泣いてしまう。
祖母が残した食べ残しや、祖母が遺した花を水路に流して、それは有明海へと注ぎ、いつか俺が入る水風呂に流れ込むのだ。
5分→外水30秒→外気浴
7分→水1分→外気浴
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