ビラックス高薗
ホテル・旅館 - 静岡県 浜松市
ホテル・旅館 - 静岡県 浜松市
彼女の昔の友人が、静岡の湖西でカフェを始めたから、会いに行ってあげたいんだよね、と彼女が言った。
ふーん、湖西ね。地図をパラパラ巡ると、ああ、浜松の隣なのね。
浜松といえば、浜北区の最高のホテルサウナ、「ビラックス高薗」だよね。
お互いの需要と供給が一致してしまった結果である。
考えてみれば、彼女を俺の実家に連れていく九州旅行以外、全ての旅行がここになってしまった。
世間ではこれを「馬鹿の一つ覚え」と言うんだろうが、ビラックスさえ知っておけば最悪人生はなんとかなるのだ。
東京から移住して浜名湖畔でカフェって人生、ちょっと憧れだな、なんて、移住や結婚や様々な選択肢がだんだん具現化してくるお年頃で、そんな諸問題を全てガン無視してチェックイン。
「予約してたほーじです……」
「はい、ありがとうございます、こちらに記入を……ありがとうございます。チェックアウトは……」
とまでフロントのオーナーがおっしゃったところでようやく顔を上げて、
「いやいや!予約してた〜じゃないよ!!久しぶり〜!また来たの!本当サウナ好きだねぇ〜」
サウナは湿度、水風呂は水質、花は色、人は心。こんなに嬉しいことがあるだろうか。
水風呂の水質がどうとか、温度がどうとか、そんなのは本当はどうでも良くて、俺はこのホテルが好きなんだよ……
この際人の温かさ一本勝負でサウニングせずに寝たって最高の睡眠ができるだろうさ。
とか言っときながらもちろんしっかり入浴する。
ちょうど入れ替わりのタイミング、終始最高の風呂を独占した。
いくら金積んだってこの気持ちよさったらないね。サウナは運ゲーなのかもしれない。
好き勝手な場所に寝転び、永遠にオーバーフローする水風呂に公式ルールの汗流しカット全力ダイブ。
浴室に鎮座するお地蔵様の前で、仏様とトントゥの慈悲に包まれながら感動の大トランス。
人生の諸問題なんざ全てこの風呂場では小さな問題、これから先どんな人生を選択し、どんな結末を迎えようと、いつか僕は水に還り、そしてこの水風呂に、あの水風呂に、オートロウリュに降り注ごう。
だからその時まで精一杯頑張ろう、そんなサ活。本当か?
今回は仕事の都合で一泊なのが悔やまれる。
月曜のビラックスのお楽しみ、中華料理も、彼女が2時間風呂から出てこなかったせいで叶わず。でもいいんだよ。2時間入れる風呂ってなかなかないぜ!
明日は泊まりこそしないけど日帰り入浴はしにくるんだから、そん時に最高の峯野牛を食おうな。今日はさわやかに連れて行ったる!
9分→水1分→外気浴
11分→水1.5分→ねころび
歩いた距離 5km
男
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