湯の泉 東名厚木健康センター
温浴施設 - 神奈川県 厚木市
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俺と息子と恵方巻き。
私は家族が大好きだ。
だから仕事が終わると小走りで家に帰る。
家族からしてみたらそんな数秒の差は何も意味を成さない。しかし私は少しでも早く家族に会いたい。だから数センチでも良い。
数秒、数センチ、そんな小さな単位でも私にとっては価値を成す。
そして毎日必死に家路を急ぐ。
家に着くと息子(2歳)は走って玄関にやって来て言った。
「パパハヤクオシゴトイッテー!!」
ジーザスッ!!オーマイグッドネス!!
仕事帰りの私に「仕事に行け。」とは一体どんな神のお告げだ。
酷い。息子史上一番酷い。
辛い。私史上一番辛い。
そんな家庭内カーストで最下層ダリットに位置付けられる私は復讐を誓った。
時は2022年2月3日。
私は鞄の中に鬼の仮面を忍ばせた。仕事が終わり玄関の前で仮面を被る。そして家に入りリビングのドアを少し開けると息子と目が合った。
息子は鬼と初対面し早くも泣きじゃくった。
そして私は「トラトラトラ」と叫び奇襲を仕掛け言った。
「恵方巻きはどこだー?」「美味しい恵方巻きはどこだー?」「お前か。お前が美味しい恵方巻きか?」
息子は大号泣している。
私は息子を抱き抱えながら再び言った。
「美味そうな恵方巻きだなー。新鮮だ。この上なく新鮮だ。」
私が息子を抱き抱え息子の新鮮なお尻を食べようとした瞬間、息子はどうにか最後の力を振り絞り私に言った。
「ヤメテヤメテーッ。」
そして握り締めた僅かな豆がどうにか私に命中したので私はその場に崩れ落ちることにした。
崩れ落ちた私は酩酊としながら、どうにかほふく前進をしながら玄関へ戻り、数分を待った。
それから私は颯爽とリビングへ舞い戻る。
「ただいまー。」
息子は全力で私の元へ駆け寄り抱き付いてきた。
「パパーッ。」
この瞬間私の家庭内カーストの序列は確実に上がりヴァイシャ(庶民)になれた気がした。だからサウナに行く予定だったが行かなかった。
翌日。
私は幸福の絶頂にいた。
金曜日 feat 息子が優しい世界観。
これは恐らく最高のサウナ日和。
サ室の温度は98℃で浴室はパーフェクトにホワイトアウト。
目の前がマジで見えない世界観。
私はAKCで感じた。サウナとは人生の縮図である。
明日は誰しも見えないものだ。
しかし例え見えなくてもガムシャラに生きろ。
明日は見えない訳じゃないんだ。
ただ眩し過ぎるから見えないだけなんだ。
そんな言葉が降ってきた。
One Luv.
男
はじめまして!息子さんのかわいいエピソードでほっこりしました。 鬼さんは恵方巻きを探してたんですね(笑) パパさん、頑張って下さい!!
ありがトントゥです。全然サ活じゃないのに読んで頂いて感謝です。恵方巻きのボケも拾って頂いて嬉しいです。誰か拾ってくれると信じてました笑笑
「明日は見えない訳じゃないんだ。 ただ眩し過ぎるから見えないだけなんだ」毎度秀逸です!
ありがトントゥです。全然サ活じゃなく、酔いながら書いたので今回は全く面白くなくて自分でもひいてますが最後の名言風な言葉だけは自信があったので拾って頂いて大変感謝しております。
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