青淵(セイエン)

2021.08.08

1回目の訪問

歩いてサウナ

サウナ評価:⭐︎4.1/5.0

サ道で見る前から気になっていた。私はサウナファンでもあるがサウナ好きが高じて銭湯ファンでもある。各々店主さんの工夫に応じた特色の違う街湯の素晴らしさを、私は今年のサウナー活動を通して知った。その裏で働く人々と接する中で私も銭湯を応援したい気持ちが芽生えてきた。日本の銭湯は経営者の高齢化等の影響で廃業して行ってるところも多い。そんな中、若い世代の人が銭湯を継業し新たな息吹を込めて大繁盛させたという成功例も少しずつ出てきている。その中で最も注目されている銭湯の一つがこの黄金湯である。

古い銭湯をクラウドファンディングでリノベーションしたネオ銭湯、銭湯史上初のサウナシュランにノミネートされたここ、黄金湯。わたしが訪れた銭湯史上No.1の素晴らしい銭湯でした。限られたリソースについて、リソース不足はデザインの工夫で乗り切り、本質的な銭湯、サウナの体験へは惜しみない投資をしている、空間デザインも光るそんな素晴らしい銭湯。

白地に黒文字の黄金湯の看板自体は昭和の銭湯を思わせる古風な表示のままだが、建屋の中身は全く異なる最先端の空間デザインを感じさせるとてもお洒落な空間が広がっている。まるでバーカウンターのような番台では、入浴の手続きの他、デザイン性の高い黄金湯グッズの購入や、入浴後にビールや飲み物の提供も可能となっており、立ち飲みスタイルで楽しむことができる。また館内には番台奥のDJブースでかけているレコードの曲がかかっている。こんなおしゃれな銭湯見たことない。

#総評
・このおしゃれ空間を見るとどうしても、外側だけでしょ?という先入観が湧いてしまうが、ところがどっこいここは本物である。
至る所で感じたのは、デザイン性の為に本質的な銭湯やサウナの体験を削る事なく、そこに惜しみない投資をしておきながら、お金をかけなくてもいいものにはかけない、といったリソースの適切な配分である。そこに設計思想を感じて舌を巻いた。まさに、ただお金をかけて銭湯を作ったという感じではないのが私好みでもあり、素晴らしかった。これは確かにこれからの銭湯リノベーションを考える上で、ロールモデルとなりうる素晴らしい銭湯だと感じた。

歩いた距離 2km

青淵(セイエン)さんの黄金湯のサ活写真
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