つるが丘温泉
銭湯 - 大阪府 大阪市
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【オール義ー!】〜天網カイカイ〜
朝、目が醒めれば気分が悪い。
それだけで何も変わってないよね、やっぱり。
でも、何でそんな状態かと言えば、前日にアホほど呑んだから以外に、理由は何も無い。
何故、そんなに呑んだかと言うと、1年半ぶりに会った後輩が原因。
去年の5月、後輩のキーテルから数年ぶりに電話があり、出てみると
「あー、報告があります。ボク、これから破産宣告で会社潰れます。でも、何か知らんけど、四次元さんと○○さんには連絡しないといけないと思って電話しました」
律儀だけと、内容がビックリだ。
昔勤めていた会社の部下で、不器用が服を着て歩いているみたいな奴だったけど、
「絶対にあきらめない」
執念の男で、僕が退職後、彼がその住宅メーカーのトップセールスとなった。
家を建てたお客様にヘッドハンティングされ、住宅業界から、全く違う業種の会社の社長となった男だった。
去年の5月と言えば、また新型コロナの得体が全く分かっていない中、外出の自粛が始まった頃。
〇〇さんと、落ち込むキーテルを呼び、コロナのせいでガラガラの居酒屋に集まり、話を聞いた。
よくよく考えたら、〇〇さんとも随分会ってない。
まだ20代の頃、夜中1時、2時まで帰れないのが当たり前の時代、それでも楽しく、可笑しくやっていた顔触れも、今ではみる影もなくオッサンだ。
しかし、話をしだすと、あの頃と全く変わらないから、いつしか心は20代に戻り始めた。
たしか、この頃になにわ健康ランド湯ートピアが出来て、よく行っていた記憶があるが、当時のサウナがどんなだったか思い出せない。
会社倒産、自己破産、債権者説明会、家族の事、お金が無い、これからの事…
堅苦しい顔のまま、半分ヤケになっているキーテル。
普通、そうなるのは当然だろう。
そう、経営者にとって一番辛いのは、必死で頑張った結果が、社員を含め周囲のみんなから、嘘つき、裏切り者、無責任と罵られる事だ。
そんな重苦しい雰囲気を、飄々と笑いに変える〇〇さんと、次元の違う四次元話でキーテル、「やっぱりお二人に連絡してよかった。だんだんこんな事で苦しんでたのがバカバカしくなってきました」と、僕らが知っているキーテルの表情に戻った。
取っ払いの不動産屋で働く、俺には金がいるからの言葉に、粘り強い彼ならと思いつつ再開を誓い別れた。
しばらくして、キーテルから電話があった。
〜つづく〜
少しでも…キーテルさんの未来への糧になれば…いやならないのはわかっていながら願わずにいられません。
トントゥで何とかなりませんか?他人事とは思えない、(T ^ T)
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