四次元⇆三次元

2021.09.22

1回目の訪問

歩いてサウナ

【クリプトメニア・ヤポニカ】〜大きな筆入れ〜

連休は事務所で図面書き。
いい加減肩が凝ってきたので、仕事を切り上げで近鉄電車に乗る。
学生の町「長瀬」で降りてテクテク歩き見えてくる円形の建物「源氏ヶ丘温泉」だ。

煙突とのシルエットが、吊るした蓋のように見える。

昭和34年に建てた建物ととしては、かなり斬新な円形デザインの外観は、当然中も円形。
設計もだが、建築工事が大変だったろうと想像に易い。
この稀な銭湯、最初に行ったキッカケは、べりこさんからの調査依頼。
おしり探偵によって、サ室の謎は解決された。
その存在がまさに至宝。隠された日本の宝なのだ。
しかし、残念ながら60年余りの歴史に、幕を閉じようとしている。

その姿を目に留めようと、円形の玄関に入り44番に靴を入れる。
番台のオヤジにお金を払いつつ「もう閉めてしまうねんなぁ」
「せやねん、こんだけコロナで客減ったらおしまいや!」
「ほんで、ここ、どないすんの?」
「息子が更地にして売ってまうんちゃうか?」
銭湯界の隠された日本の至宝は、灰塵に帰する運命のようです。

円形の脱衣場で服を脱ぎ、浴室へ。
…確かにお客さん、減ったよなぁ…

しっかり身体を洗いながら、軽く湾曲した円盤状の天井を見上げ、天井仕舞いに貼られた板金と円筒越屋根となった、余りにも特殊な空間を目に焼き付ける。

本当に昭和30年代にこんなデザインを考えるとはスゴイ。

そう、この建物は図所建築施工の銭湯。
かの建築会社は、戦後焼け跡まだ残る町に、未来を夢見る建物を作ったのだ。

思い出を綴るように
〜つづく〜

歩いた距離 1km

四次元⇆三次元さんの源氏ケ丘温泉のサ活写真
四次元⇆三次元さんの源氏ケ丘温泉のサ活写真
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