錦船温泉
銭湯 - 大阪府 大阪市
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【風呂を愛でる】〜目を閉じると〜
ホーム錦船温泉へ行く。
時短、定休日変更、サウナ休止と、ドンドンいやーな雰囲気へ進む我がホームは、僕にとってかけがえのないものなのです。
ムスメ、四次元子を連れて行った事、先代のお母さんとよく話した事、デッカイ無愛想な猫がいた事、おかまドライヤーでムスメの髪型が台風の跡のようになり大笑いした事。
ノンキ息子が足をジタバタさせながら何とか湯船に浸からないで置こうとするのを抱き上げゆっくり下ろしたこと、洗ってる最中、後ろから息子に水風呂の水掛けられて悲鳴を上げたこと、ようやく出来た友達達6人を連れてよくこの銭湯に来たこと。
冷房病にかかり、真夏の湯船に1時間浸かったこと、サウナの出来がイマイチなのを工夫して入った事、先代が引退し、今の若夫婦に変わり、時代が変わり、猫がいなくなり、そして…
錦船温泉の浴室タイルは本当に素晴らしい。
紫陽花のタイルと落水の立体タイルを眺めて主浴槽に入ると、瀑布の前にいる様です。
上手の還水が滝、浴槽のオーバーフローがちょっとした滝の様に落ちる水音のせいかもしれません。
中将湯の薬袋を作る会社も廃業したことにより、一般の入浴剤に替わってしまった薬湯のタイルは
「垂直に立つ夕日の細波」
を寝転びながら見せる立体のタイル。
あの細波タイルも竹タイルももう手に入らない、古き良き時代の輝きです。
じっくりと茹でられ、じっくりと水風呂に浸かる。
脱衣場の内装も装飾天井材と掘り込み天井、男女仕切り壁のフィラーにも、洗面台のタイルも金をあしらった高級な内装を見上げ、マッサージ機に座る。
目を閉じると、家族の成長の思い出が廻る、レトロな肩叩き機に身を任せて…
〜おしまい〜
なんかきゅーんとしすぎて代の足しに。早く行かなくては。
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