改良湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
ずっと気になっていたものの、「混んでいそうだな」と思ってなかなか足が向かなかった改良湯へ。渋谷と恵比寿の間という立地もあって、ようやく初訪問。
まず驚くのは外観。これ、本当に銭湯なの?と思うほどスタイリッシュで、知らなければギャラリーかカフェと間違えそうだ。
中に入るとさらに驚く。支払いはカードやPayPayにも対応。脱衣所も昔ながらの銭湯とはまるで違い、ミニマルで洗練された空間が広がっている。
浴室には炭酸泉と軟水風呂。この日はパインアメの湯。洗い場自体は銭湯らしいつくりなのだが、透明なグリーンの椅子やスケルトンの手桶が並び、細かなところまでデザインが統一されている。
さらに印象的だったのが照明と音。間接照明に包まれた浴室にはヒーリングミュージックが流れ、銭湯というよりスパのような雰囲気。空間全体で「癒やし」を演出しようという気合いが伝わってくる。
サウナはしっかり熱い2段構成。じっくり蒸された後の水風呂も素晴らしい。薄暗い照明の中に沈む水風呂は、まるで洞窟の泉に身を沈めるような感覚だった。
外気浴スペースも抜かりがない。アロマがほのかに香り、都会の真ん中にいることを忘れさせてくれる。
派手な設備があるわけではない。でも、照明、音、香り、素材感。その一つひとつが丁寧に設計されていて、「空間そのものをデザインする」という思想が感じられる。ただサウナを提供するだけではなく、体験をつくっている銭湯なのだと思う。
そんな空間にすっかり魅了され、気づけばいつもより多い4セット。
湯上がりはもちろん牛乳。休憩スペースでは近所の方が世間話をし、若いグループが楽しそうに過ごしている。
こんなにモダンなのに、地域の人が自然と集まる「銭湯」の役割はちゃんと残っている。昔ながらの文化を守りながら、新しい世代にも開かれた場所。
改良湯は、銭湯の未来を少しだけ見せてもらったような気がした。
男
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