【閉店】スパリゾートプレジデント
カプセルホテル - 東京都 台東区
カプセルホテル - 東京都 台東区
哀愁と惜別のプレジデント。帰り道の途中で電車を降りて、高架下の蒙古タンメン中本を挟み、気付いたらプレジにいる、ってのがお決まりのパターンだった。
そんな愛すべきサウナも七月一日の朝十時を以って、閉店となってしまう。正に男性専科の代表格的な位置付けで、激戦区である上野・御徒町エリアにおいても、確かな存在感を放っていただけあって、とても寂しい。
是が非でも閉店までにもう一度、と思っていたところ、友人からお誘いがあったので、二つ返事で本日の訪問を決めた。
同じような思いを抱くプレジ好きもそれなりに居たことだろう。土曜日の午後とあって、客入りは好調で、ズラッと並ぶ受付前の列では、最後の別れを惜しむような面々が多く見受けられた。
賑わっていたグッズやドリンクコーナーも殆どの商品は片付けられていて、そんなところにも閉店の影を感じる。3時間弱の滞在。心ゆくまで楽しむことを誓う。
今日のロッカーは劉備。三国志を彩る蜀の大将軍。君に決めた。浴室は予想ほどは混んでいなかったが、休憩用の椅子は常に埋まっていた。
唯一の温浴であるカルシウム温泉の壁際には「37年間お疲れ様でした」の張り紙。狙ったかどうかはさて置いて、丁度キリ良く37年だったんだな、としみじみ。
サウナ。プレジデントの代名詞である「よもぎスチームサウナ」からのスタート。螺旋階段をぐるぐる上がっていく。
これよ、これ。入室した途端に押し寄せる凄まじい熱気はいつだって健在。顔面がヒリヒリと痛いくらい。王座のイスにも見える、ただ一つのプラスチック椅子に腰掛けて、水滴爆弾を浴びる。
お次はドライサウナ。広くてゆったり。少しだけ傾斜がついた背もたれと座面は驚くほどに熱い。ケツ焼きってやつ。今日は特段のイベントデーでは無かったが、それで良い。ありのままを楽しみたい。
バッチリと温まった身体。心拍数も上がり、ハァハァ言いながら、水風呂へと向かう。今日もしっかりと冷たい。梅雨はどこへ行った?ってくらいの気温だったので、水風呂はいつもよりも気持ち良く感じる。
前に述べた通り、内気浴用のプラスチック椅子4脚は倍率高い。どうにか2セットは座れたので、いつもより長めに休んだ。
途中、レストランにも立ち寄り、瓶ビールで乾杯。こじんまりとしたこの雰囲気もとっても好きだった。リクライニングでの野球中継、喫煙所での一服も。余すところなく楽しんだつもり。
今となっては寂しさしか無いが、仕事終わりに溜まった疲れを幾度となく癒してくれたプレジデントさんに改めて感謝を申し伝えたい。
三十七年間、誠にお疲れさまでございました。プレジよ、永遠に.....
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