片岡メン!

2020.10.07

1回目の訪問

静岡駅徒歩3分の『HOTEL CAPSULE INN SHIZUOKA』に宿泊し、夕方から大切な用事を完了し、草薙の湯へ。当時の私はサウナと水風呂のセットだけで満足していた初級者以下のサウナーである。いわば、まだ外気浴の素晴らしさを知る前の物語。
少しの後悔と共に、当時の記憶を記す。


訪問の1週間前まで、私は名古屋にいた。
名古屋を離れ、関東へ帰郷する中、縁あって静岡に立ち寄っていた日々の出来事だ。

草薙の湯の「草薙」は日本武尊が愛用した天叢雲剣に関係のある土地だ。東征する途中、この地で相対する勢力と戦った。その逸話もあって草薙剣と命名されたという。現在は、熱田神宮に奉納されている。名古屋在住時代に、良く通ったスポットである。思わぬ偶然に驚く。

さて、草薙の湯の特徴を記したい。

草薙の湯は、スーパー銭湯として必要な機能を高いレベルに備えている銭湯といえるだろう。数種類の高濃度炭酸水、露天風呂、温浴と申し分ない。サウナと水風呂も基本的な機能が完備されており、露天エリアには外気浴スペースも充実。そういえば、大勢の方が外気浴スペースで休憩をしていた。水風呂を終え、「ととのって」いたわけだ。

改めて振り返ると、サウナ-水風呂-外気浴のサイクルを通じた「ととのい」を知っていれば、、という後悔の念が沸き上がらないわけではない。

高濃度炭酸泉に浴する中、国土制定の為に東征に挑む日本武尊の志に思いを馳せた。
現代まで続いていて我が国の歴史は、東征が分岐点になった事は想像できる。

そして、当然、征服された側にも、戦う理由と正義があったはずだ。
この地で紡ぎたかった歴史があっただろう。雄大な歴史を想いながら、
自分の来し方を見つめ、行く末を考える。贅沢な時間であった。

十分に休息を取れ、心身のリラックスが出来た。この場所へ立ち寄ったの、静岡で御世話になった方々の気配りがあってこそ。

静岡滞在もカウントダウンとなってきた。名残惜しさを覚えながら、大量の荷物が詰まれている車に乗り、私はHOTEL CAPSULE INN SHIZUOKAへと戻る。

フカフカの布団が待っている。翌日にも大切な用事が控えていた。翌日への大きな期待と、その後に歩む道への不安。私の心は、両者が混在した特別な高揚感が支配していた。不安定で不確定ながらも、自由と、新しい可能性を心の奥底に芽生えていた時期だ。当所の特別な感情を、今でも忘れられない。

極めて個人的な随想となってしまった。。

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