丸正浴場
銭湯 - 東京都 世田谷区
銭湯 - 東京都 世田谷区
2回目のサ活。
サウナにハマるきっかけをくれた丸正浴場へ。
初めて来た日から思い返すと今は仕事を辞め、起業を目指している。人生は不思議だ。
けど、未だにサウナがないとメンタルが安定しないのはまだ未熟だからだろうか。
「──今日は結構空いててね、一人入っては一人出てって感じなの。」
と、番台のお姉さん。
年末だからかな。町もいつもより人が少なかった。
浴室でも今年は…来年は…といった会話が聞こえてくる。俺は来年起業しますと心の中で返した。
サ室イン。入って思い出したがここはドライなサウナ。数分と立たずに肌がひりつく。今までのロウリュや低温サウナに甘えすぎていたんだ俺は。
気を引き締め直していると初老ぐらいの先輩が入室。この人が出たら出よう。巻いたタオルを引き絞って目閉じる。
5分後。
もう限界、出る。先輩に目をやると5分前と変わらず凛としていた顔つき。伸ばした背筋はまったく崩れない。
悔しい。出る目安ぐらいに思っていたのに、いつの間にか闘争心を掻き立ててくる敵になった。
水風呂で頭を冷ますも、先輩は出てこない。12分以上は入っている
る。さすがに心配が勝ってきたが、余裕の顔で退室してきた。
水風呂を譲り体を拭いて2セット目に備えるも、もう後ろで先輩はスタンバっている。もう負けを確信した。
2セット目、3セット目でも先輩は背筋を伸ばして静かに目を閉じるだけ。
自分に芯があるような、ただ静かに耐えるその姿勢が羨ましかったんだ。
そう最後の水風呂で思い返すと、焦りとか苛立ちの原因がわかった気がした。
なんだかんだしっかりととのっていて感謝しかない。ドライだからと文句をつけていたのが申し訳ない。
来年も頑張ろう。そう思えたサウナ収めでした。
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら