ニュージャパン 梅田店(カプセルイン大阪)
カプセルホテル - 大阪府 大阪市
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『梅田の夜に調う』
出張という名の放浪に、少しばかりの自由時間ができた。
大阪・梅田の夜。どうせ泊まるなら――そう思い立ち、宿探しの手を止めたのは、名店「ニュージャパンサウナ梅田店」の予約が取れた瞬間だった。
その名を聞いたことがある人ならわかるだろう。
ここは、数多のサウナーが巡礼のように訪れる“ととのい”の聖地。
いや、今回は“調い”の旅だ。
チェックインを済ませ、まずはカプセルで荷物を下ろす。だが、今日の目的は眠ることではない。浴場へと向かう足取りは、どこか少年のように軽い。
まずは2階で体を清め、軽く湯通し。
そこから3階へ――ちょっとした冒険気分だ。
露天のフィンランドサウナで12分。
薪の香りとやわらかな熱に包まれ、水風呂で一気に意識がふわっと軽くなる。
外気浴ではビルの谷間に吹く風が心地よく、ここで早くも最初の「調い」が訪れた。
2セット目は2階の檜サウナ。
木の香りに癒やされながら10分。
キンキンに冷えた水風呂が、まるで氷のように全身を抱きしめる。
その後の内気浴では、ただただ椅子に身を預け、静かに時間が流れた。
そしてクライマックス。1階の高温サウナでHIGUCHIさんのアウフグースを体験。
爆音の音楽と熱風の饗宴。
キューゲルの香りが立ちのぼり、ロウリュウの蒸気が容赦なく体を包み込む。
音と香と熱の波が押し寄せる中で、なぜか笑いがこみ上げてきた。
「これが本気のアウフか…!」
仕上げは、1階の低温サウナでじっくり12分。
プラネタリウムのような天井の星をぼんやりと眺めながら、今日の旅が完結していく。
最後は水風呂で1分。身体も心も、ゆっくり静かに「調った」。
締めの一杯はアクエリアスとリアルゴールドの“アクリ”。
そして、スタミナセットのサ飯。
豚肉丼と、整った心が妙に合う。
ドラマ『サ道』で見た場所に、自分が今いることが嬉しかった。
この場所が、どれだけの人を癒してきたのか――それがよくわかった気がする。
ありがとう、ニュージャパンサウナ梅田店。
また来ます。きっと、また調いに。
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