2024.06.12 登録
[ 東京都 ]
平日の早朝、まだ眠気の残る身体を奮い立たせて電車に乗り、気が付けば池袋駅。C6出口から徒歩1分で都内最高峰のサウナ「かるまる」に初チェックイン。
下足箱に履き潰したナイキエアマックスを挿入し、ゲットしたキーにアタッチメントされたICチップをかざして入館ゲートを通過。おひとり様行動を誓う「誓約書」に光速で署名。スタッフの方から利用方法を丁寧に説明いただき、空いてるロッカーまでアテンドされるホスピタリティに高まる期待。
館内着に着替えてサウナのある9Fに移動。水の流れの如く脱衣し、洗い場で身を清める。湯温低めのお風呂の豊かさに目移りしながらも、サウナ前のため42℃のヒバのマス風呂に決める。ヒバの中でも香りの高い青森ヒバを使用し、思わず深呼吸したくなるアロマにもはや森林浴ジョイトイ。
7:00からアウフグースが開催されるとのアナウンスにメインサウナに吸い込まれていく。
サ室は定員いっぱい、満員御礼。スタッフによる軽妙な挨拶で開幕式を終えると、さっそくロウリュウによるファーストタッチでサ室はぐんぐん温度上昇。透明感のあるフローラルな香りに満たされた室内。軽やかなタオル捌きで、満遍なく熱風を送るスタッフ。滴る汗、うめき声。ロウリュウに次ぐロウリュウ。あらゆる要素が互いに補完し合い、完成されていく。登山において、登り始めは見えていなかった山頂が中途で顔を覗かせるように、サウナの頂(限界)が見えてくる。頂に手をかけるが早いか、アウフグースは幕を閉じる。
登り詰めた者にしか見えない絶景、水風呂のことである。サ室を出て、最寄りのサンダートルネードと名付けられた超低音の水風呂に熱々の身体を沈める。ジェット水流が渦巻き、羽衣のはの字も作れない激流に飲み込まれ、10秒ほどで一気に身体が冷え上がる。そそくさと移動した隣の水風呂は25℃と一生入れそうな温度。しかし、泡風呂のような水流があり、水風呂の中で整いそうな不思議な体感を生む。思わず天を仰ぎ見ると、吹き抜けになっており、天窓に空が見える。
手先に少し冷たさを感じたのを合図に水風呂を出ると、階段を上がり最上階の露天スペースへ。入り口のジャグジーの泡が太陽の光を浴びドラマチックに光り輝く。その傍には需要と供給がこの世で最もマッチしたレモン水。中心にアオダモの木が彩り、その奥に整いベッドがずらりと鎮座する天国に一番近い空間。
ベットに身体を沈めると、一気に全身へ血液が行き渡り、近年稀に見る整いに誘われる。閉じた瞼に木漏れ日がちらつき、その先にある温かな光を感じる。すっかり乾いた身体を風が通り過ぎる。
2セット目に行こうかと瞼を開けると、澄み切った青い空に絵に描いたような羊雲が広がっていた。
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