さくら湯

♯新規開拓／累計293施設目

6月の一発目は押上の街銭湯へ。錦糸町で所用があったので、その勢いでスカイツリー方面に歩を進める。途中、黄金湯さんや大黒湯さんの誘惑がチラつくも、本日はここに行くと決めていた。

『さくら湯』さん。住所は墨田区業平。日曜日であったので、有名どころはどこも人でいっぱいな気がして、避けた。小さな街の商店街の一角にあり、地域住民の憩いの場といった印象。

小ぶりの券売機で730円を支払う。受付には若いお兄さん。大小タオルとサウナ専用のロッカーキー、サウナ利用者の証となるゴムバンドを受け取る。

脱衣所は広々としており、とってもきれい。休憩にはおあつらえ向きのソファも水滴ひとつなく、壁際の古時計だけがレトロ。女性側の脱衣所からは談笑する声が漏れ聞こえる。

浴室は少々変わった作り。フロアのど真ん中に六角形の洗い場が二つ。常連が隣同士に並んで、和気藹々と会話を繰り広げる。紋紋の方がとっても多い。笑

新参者はお邪魔にならないように、と壁際のカランにて身体を清める。シャンプー類はラックに置いてあるので、使いたい人は是非！といったスタイル。

温浴は豊富なラインナップ。奥から、日替わり湯(赤ワイン)、高温のセラミック風呂(底にセラミックタイル＝足ツボのような感じ)、ネットにルイボスの葉が入った座風呂・バイブラ風呂、シルキーバス。

♯サウナ　★★★☆☆
遠赤外線ガスストーブによる高温ドライサウナ。室温は90℃ほど。ストーブと座面との距離が近く、バチッと肌を刺すような熱さ。

重ね重ねに敷かれたマット。二段掛け二名ずつの収容。BGMは演歌？昔ながらのポップミュージック？知らない音楽ばかりだけど、それも楽しい。

♯水風呂　★★★☆☆
左右に壁のある奥まったスペースに縦長の浴槽。遮蔽感がある。地下水。水温計は無かったが、体感は22℃程度。まろやかな水質は良いが、若干ぬるい。

♯休憩　★★★☆☆
先述の脱衣所のソファーはクッション性があり、ゆったりとくつろぐことができる。頭上には扇風機もあり、ととのうには絶好の環境。涼しげ。

計3セット。80点。サウナ・水風呂・休憩は一定のバランス感あり、満足。加えて、温浴の種類が豊富な点が魅力的。セラミックタイルの敷かれた高温風呂は初めて見た。マッサージのようで、とても気に入った。

夕方にかけて、混雑してきたが、サウナ待ちはなし。帰りの受付は若い女性に代わっていた。

ぷらぷらと帰り道を歩いていると、銭湯にいたおっちゃんが、青果店のご主人と談笑していた。地元のコミュニティー。何だかとても微笑ましい気持ちになった。ほっこり。

土曜17時入店。人気のスター下町銭湯ひしめくこの街には古くて小さな商店街があり、その一角に静かな銭湯がある。入口の張り紙を見て自分は招かれざる客かもしれないと尻込みするが、入店してすぐその不安が取り越し苦労だったと知る。

朗らかな若い娘さんの笑顔に迎えられ、入浴＋サウナ利用680円券買う。タオル付きなら730円。シャンリンボディソは備えあり…って書くの久しぶり。受け取るスパイラルゴムは赤＝ロッカーキー付きと黄色＝サウナ利用客の証の2種。鍵に記された番号のロッカーに荷物収めて浴室へ。2本ある六角形の柱各面にカランが備えられ、さらに水風呂横に2席、浴槽と逆サイドに横並び数席。立ちシャワーが2ブース。シャンリンボディソは定位置から必要なものを取って使うタイプです。ナノバブルかな？白濁したぬるめの湯で予熱しサ室へ。

ストレート2段、ギリギリ4名入れるかというサ室。上段の端に積まれた四つ折りマットを各自ピックアップして尻に敷く方式。想像以上に新しく清潔なサ室。遠赤ストーブに乾いたマットが掛けられているのが不思議。しかしその理由はのちにわかる。床に風呂椅子置かれてそこにマット。場所取りというか定位置セットのようだ。室温94度、室温計12分計あり。BGMは演歌。曲名がさっぱりわからない最新演歌は先日まきぞうさんにコメントいただいたインビジブルUSENなんじゃないかと。

サ室すぐ横の水風呂は1.5人掛けくらいなのだが、頭上の照明が消されていてほんの少し暗めなのがいい。しかも入口の一角が浴槽を少し囲い込むような形状になっていて、そこにもたれかかるとすっぽりとしたプライベート感。22度くらいでゆったり過ごせる。

外気浴は柱前のカランで。柱前というレイアウトが絶妙に良い。浴室のど真ん中で全体を見渡しながらぼんやりする。新鮮。

3巡目で風呂椅子の主である先輩様と同タイミングの入室。こんにちはー、おじゃましますとご挨拶したらニコニコの笑顔でお迎えいただく。「ひとりだとドア閉めっぱなしで部屋が熱くなっちゃうから助かるわ」なんておっしゃるけどちょいちょいドア開ければいいだけ、つまりはお気遣いなくねと歓迎の意を相手に負担なく伝えるという素晴らしいコミュニケーション術！泣きそう。ストーブ前のサマットは先輩流の熱さ防御策だそうです。

帰り際に使用済みのマット戻し場所を念のため確認しようとお声がけしたら「もう少しゆっくりなさらない？」なんて。後ろに約束があって今日は泣く泣く、でもまた来ますって言ったらまたお会いしましょうねって。一期一会のありがたさ。人にやさしく。見習います！

後ろの約束は立石婦人会。いい肉から宇宙一の餃子で帰る。

あぁ、銭湯っていいな。ってなんか改めて。行ったのが16時だったのもあるけど、常連のおじいちゃんがたくさんで、仲良く笑顔でお喋りに花咲かせてて、湯船に平和と幸せ溢れる顔が並んでて。壁側以外に六角形のカラン島が二つあるんだけど、あの造りだとお隣の人とお喋りしやすいんだって気づいた。頭や体洗いながら真横向かなくていい。やっぱり銭湯って憩いの社交場としての姿が似合う。

と、しみじみ過ごしてたらおじいちゃん達は次々帰り、代わりに体中隅々まで墨々した色彩豊かな人たちがたくさんに。さすが墨田区。そんな押上駅のすぐ近く、さくら湯さん。

下町らしい商店街に馴染みまくりな緑色のビル型銭湯。看板の健康リフレッシュセントーさくら・ゆにきゅんとする。時折出会うカタカナ表記のセントー。当時どうしてカタカナにしたのかな。あと、さくらとゆの間になぜ・を入れたのかな。そんな先人の考えや背景に思いを馳せるのも楽しい。自動ドア開けると右側に富士山の絵や熱帯魚の水槽のある広めで味のあるいい待合室。正面フロントには若い真面目そうなお兄ちゃん。サウナで靴箱の鍵預けない運用で戸惑う気持ちをわかってほしい。

歳月感じるも脱衣所はピカピカ。古時計素敵。浴場に入ると賑やかで幸せな空間。カランもなかなかの埋まり具合で、六角形の一つの辺のカランに。周りの人が近いのでお湯やシャワーが散らないように気をつけつつ、ってカランのお湯があっつい！くぉぁー！たまらん。ちなみに脱衣所から見えないけどシャンプー類設置ある。

お風呂は手前からシルキー、気泡、座、ショルダー、高温セラミック、薬湯といろいろあって楽しい。お湯がふっくらやさしくてツヤツヤしてて、気持ちいい。気泡が好き。高温セラミックは42度なので激熱とかではない。が、ここだけ深いので入るとき要注意。私は思ったより深かったので勢いよく着地してしまい湯船の底のセラミック足ツボを思い切り踏んでなかなか健康的な思いをした。

#サウナ
ザ・銭湯サウナな渋めな味わいの板の壁。落ち着く暖色照明。そしてBGMが演歌。没頭させてくれるなかなかな熱さ。座席とストーブが近いのもあってかどどどっとどっしり熱を受け汗すごい。年季入ってそうだけど働き盛りな遠赤外線ストーブ。定員4、5人。二段。90度表示。

#水風呂
あぁ、まろーん。自然でやさしい温度と水質。人さえ来なきゃずっと入ってたい。すぐ羽衣纏える。水温計はないけどたぶん21度。季節変動ありそう。

#休憩スペース
洗面椅子でぽけーっと。

帰り際、癖で靴箱の鍵返してくれるの待っちゃってたら、木札お持ちですよね？って。だからさ、気持ちわかってくれよん。ちーん。また来る。