多摩境天然温泉 森乃彩
温浴施設 - 東京都 町田市
温浴施設 - 東京都 町田市
久々に森に導かれました🌳
数多くの町田サウナーが外骨格みたく鍛え上げられた汗腺や肌を持って神奈川からの侵略暴威に対抗する術を身に付けているこの施設の根幹にある赤い部屋。
サ室に20分単位で灯されるオートロウリュ&地獄の熱暴風、絶望に伏した青年達が阿鼻叫喚してサ室を出る構図はこの施設の風物詩。
血も涙もない、そこにあるのは叫びと汗だけの時間、たまらないサウナ戦争がここにあるのです。悪魔の森ですね。
外気浴エリアにはそんな拷問部屋のような赤い部屋とは一転した穏やかな自然に囲まれている雰囲気、寝湯にある28度の涼流が心の火照りや思春期のざわつきをほぐしてくれるのです。31にもなって青春を追い求めるのも中々アレな感じがしますが細かいこと言ってたら人生にささくれはがりで気が滅入りそうになるので塩スチームサウナで身体中の思い出の古傷に塩を塗りこんでやりましょう。
もはやこの施設のスチームサウナが他の施設なら普通のサウナレベルの熱さなのではないかと錯覚する程の蒸気、蒸気サ室に入った瞬間に汗なのか蒸気なのかよく分からない水分が体にまとわりつくので、塩を塗りこんでも即座に液状化する次第。
体に塗り込んだ塩が染み込んでいく時にふと思い出の断片がじんわりと込み上げてくるのです。
愛知転勤の4年間、仕事よりも必死にサウナ修行に明け暮れていた日々、マッチングアプリのやりすぎで狂った時期の名残、名前も姿形も思い出せない人々のがLINEの友達にいてふと思い出して心がざわつくのです。車の助手席には100を超える人が座ったりした事も含めて結局は森の熱息吹で記憶から消されていく諸行無常、私の記憶はどこまでもここの森に帰っていくように蒸気となって霞んでいくのです。いいぞ、もっと消してくれ。
完全感覚Saunnerとなっていく私の気持ち的には「So now my tiime is up! My sauna start, my heart moving??」とかなんとかであります。
サ室が赤くない時には10人くらいいるのに、赤い部屋になった時には私1人だけの状況があったりしたのです。
裏を返せば町田の森は常に神奈川からの侵攻スパイを見張っている警戒心をビンビンに張っている事を察するのです。
水風呂の15度を示す絶妙な心地よさですら神奈川からのスパイを欺くための技巧のような気がします。
あの心地よさにずっといたら水風呂から上がった時にふわっとして背後の赤い部屋から一網打尽でフルボッコに仕立てる罠であるのは致し方ない事でしょう。
町田の蒸務取締役達の焦がれる元気玉が雲を引き裂き、太陽を見せ始めたこの露天エリアの風光明媚な黒湯と森林との協奏曲を奏でるコンディションは夢の跡であります
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら