多摩境天然温泉 森乃彩
温浴施設 - 東京都 町田市
温浴施設 - 東京都 町田市
サウナ断ちして4日目、そんな事をしては私の日常にも異変が発生していたのです。
髪が逆立ち熱量を乞うあまり、太陽の光でサウナっぽくととのうしかないのかと人生の岐路に勝手に立ち始める次第であります。冷水シャワーを浴びて気持ちだけでもダンディズムなバスローブを羽織って身勝手にととのうような激しいサウナへの執着心が蘇ってくるのです。もちろん全部嘘です。
ただ、お風呂だけだと物足りないような気持ちになるのです。
久しいサウナをどこで堪能するか思考に思考を仕事中に重ねて仕事もプレッシャーで冷や汗をかく次第であります。
肌を焼くような熱いものを浴びたいと願う気持ちは修羅の国、町田に答えがあると結論付けたのです。
こんなに町田に来るなんて今までなかったほどに今年は町田に何か運命を感じているのかもしれません。サンリオや多摩クリ方面に運命が宿っているのかもしれません。青看板に?だけが刻まれたあの看板は心に残響を与えているのかもしれません。あれがなければきぬた歯科も看板を羅列していなかった事でしょう。
空は突き抜ける青で、露天エリアの森林は初夏の風に揺られる心地よい季節情緒が肌と心を突き動かすのです。葛藤を鎮めるには相応しい舞台であります。
黒いお湯を見ると心を映す鏡と思い、現実から逃げ出すためにこのサ室まで来たのだと痛感するのです。
サ室は20分に一度真紅に染まるのです。どんなに過酷な現実も乗り越えてきたと自負している私もこのサ室の真紅には耐えられないので下段の方に降りるのです。
サ室の扉脇には愛知でいう営業を示す黄色のパトランプ、その合図が私に殺意を届けてくれるのです。闘いのサウナを求めている私は同時にリラックスも求めているのです。対比する軋轢に心は南多摩の宙を舞っているのかもしれません。
90度ほどの穏やかな温度がゴリゴリの嘘つき野郎め、と阿鼻叫喚するサ室のムシムシ地獄絵図に私も裏切ってないのにユダっちまったかと刹那に自分の過去の行いを振り返るものであります。
汗が止まらないこの感覚、私はこれを求めていたと歓喜の水風呂を目の前で我慢の時間を過ごすのはまさに待てと言われている柴犬の心持ちなのです。
思春期がひと段落して穏やかに自分を思い出す時間となるはずが真紅のサ室の後に待ち構えるのは暴風なのです。油断も隙もないサ室の煉獄に皮膚は「そこまでの地獄は求めてねぇから!」って訴えてきたのも無視して熱量を蓄え続ける事に人生の次があるような気がするのです。
倒れちゃうのでサクッと水風呂に浸かって外気浴に向かう時に鏡で自分を見たら幾分かダンディズムな姿になってるんじゃねぇかと錯覚するのです。サ活による死線を切り抜けてきた漢の背中は少し大きくなったようです。いいね!
男
久々の気合の入ったポエム拝読しました。またいつか、よきサウナライフを送られることを願っとります。
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