サウナしきじ
温浴施設 - 静岡県 静岡市
温浴施設 - 静岡県 静岡市
弾丸静岡旅行、その終着点でサウナしきじ初来訪。
朝入りして某店のハンバーグを食し、日本平を登って身体を適度に疲労させ、絶好のコンディションに追い込む。静岡を一望する景色をじっくり堪能し、バスで下る。途中下車し、別の路線バスを走って追いかけなんとか乗車し、しきじ前に。
17時前に着いたため、タオルを物色して受付で待たせてもらう。
17時きっかりに券を購入、いざ行かん。
体を清めてまずは薬草サウナに。
サ室内が薬草の香りと蒸気に包まれていて、とても心地良い。
出た後は噂に名高い水風呂へ。
入って感じる肌あたりの良さ。思わず長く入りすぎてしまい、1セット目は浅いととのいに。
水風呂の気持ち良さに目が眩んでその後の快感が半減では本末転倒である。自らを戒めて2セット目へ。
次はフィンランドサウナに。
脳天までしっかりと熱せられて段々と脈が速くなる。 息もしやすく程よい熱さ。
限界まで粘った後、再び水風呂に。
その時、先ほどとは明らかに違った感覚に襲われる。
全身がやさしく包み込まれる感覚。
"母親の羊水"と訪れた人々が形容する理由をこの時漸く肌で理解した。
そして、かけ口に注がれる水を飲む。
──それはまるで、灼熱の砂漠を彷徨った果てに辿り着いた、神秘的な滝壺のオアシス。
聖地の水、まさに"聖水"だった。
何度も手ですくい、口へ運ぶ。
水が全身に染み渡っていくのがわかる。
旨い、旨すぎる。
しかし1セット目の反省もあるため、浸かっていたい気持ちをグッとおさえて水風呂をあがり、ベンチに座る。
何だこれは?
何も考えられない。
次々と頭に浮かんでくる思考を、滝の音が悉くかき消していく。
これは虚無か?
否、空っぽではない。
むしろ、全身は凄まじい幸福感に満たされている。
そこにあるのは、無限の広がり。全身から聴こえる無上の喜び。
ああ、どこまでもいける──
そこからのセットは、同じルーティーンを繰り返す。
その度に、同じ感覚を味わった。
何時までも、この快感に浴していたいと思った。
しかし、帰りの時間は決まっている。
名残惜しさを堪えて最後に薬湯に浸かり、シャワーを浴びてフィニッシュ。
帰りは新幹線で静岡ビールを煽りながら帰路へ。これを書いている今も体の芯がポカポカと温かい。
聖地たる所以、この身で体感しました。
また必ず巡礼します。
サヨナラは終わりではない、新たな始まりなのだ。
サウナしきじさん、ありがとうございました🙏
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