ぱ〜さん@孤独のサウナ

2020.09.01

1回目の訪問

サ道とは、ととのう事と見つけたり

オフィスビルの立ち並ぶ四谷の片隅、少年時代に見た昭和の裏路地に迷い込んだような場所に、それはあった。
老舗の銭湯 塩湯に初めての訪問。

かつて大阪に祖母の家があった。その家には風呂がなく、泊まりで出かけた時には必ず裏路地にあった銭湯を利用した。
今となっては僕の記憶も定かではないが、塩湯はその時に行った銭湯に似ている気がした。

中に入るとそこかしこは老朽化し歴史の長さを物語っている。銭湯は古びた雰囲気もまた味わい深く不思議な魅力を引き立たせる。一朝一夕では手に入らない歴史そのものが銭湯の価値をより高めているのである。

さて目当てのサウナだが、番台のおばあちゃんにサウナ利用を告げると1000円でフェイスタオル、バスタオル、サウナマットを手渡される。ひとまず、フェイスタオルとサウナマットを持って浴場へ。体を洗いサウナ室へ入ると2人の若者と入れ違いで完全貸切になる。

しかし…書こうかどうかを迷ったのだが、サウナジャーナリズム魂にかけてその日の事実を書き記そうと思う。

遠赤外線サウナの機械の可動音が尋常じゃなくうるさい。とにかく初めて聞くレベルの音量。これ…他の人は静かって書いてたから、たまたまなのかな?温度、湿度共にパフォーマンスは悪くない…ただとにかくうるさい。テレビも音楽もないのに、これはもったいない。
水風呂は水温計22℃を指してはいるが体感的にはもう少し冷たい。浅めの水風呂だがそれなりに冷却できる。
ととのいスポットは脱衣所のベンチを利用する。これが塩湯で1番いいかもしれない。昔ながらの送風機から来る風がとにかく心地いい。強すぎず弱すぎず、冷たすぎずぬるすぎず。とにかく心地いい。
そして先ほどのサ室のうるささのせいか、逆に水風呂や脱衣所が静かに感じる…

これはある種の逆境がもたらす、ととのいの境地なのか…

そう、僕は気がつきました。
いかなる環境であっても、ととのいの境地を見出す事がサ道なのではないか?

サ道とは、ととのう事と見つけたり

サウナを愛する者たちの葉隠、
サ道あるいは蒸し道の奥の深さを教えてくれたのは、四谷の老舗銭湯、塩湯なのである…たぶん。

ぱ〜さん@孤独のサウナさんの塩湯のサ活写真

  • サウナ温度 90℃
  • 水風呂温度 22℃
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