オールドルーキーサウナ渋谷忠犬ハチ公口店
温浴施設 - 東京都 渋谷区
こにちわ！オールドルーキーサウナ仮アルバイト見習いの福田です。
「社会のゴミが渋谷のゴミを片付けるの段」
世に棄てられし浮草の
縁も頼りも無かりけり
ただただ日々を無為に過ごし
世間の風は冷たかりけり
さてその男、名も無き穢れに
借金を背負いて、身も心も膨れたる
肥え太りしその身は、世の荒波を
避けて過ごすに術を知らず
渋谷の街をさまよい歩くも
人影は遠く、己はただ一つの孤独な影
されども街の片隅に、ひとりの乙女
清らかにゴミを拾い集め、
屑とも呼ばるる物を愛おしむ如く
その姿に、肥えし男の心、
かすかに震え、
何故にか、その一言を問わんとす
乙女は振り返り、微笑みて
『この街を、キレイにするために』と
ただ一言、澄みわたる声で答えけり
男は思わず、笑みの意味を問う
『こんな屑を集めて、何の意味がある？
この世に役立たぬもの、掃いても無駄ぞ』と
乙女はふと、地に落ちたゴミを見つめ
『それでも、誰かがやらねば』と
清らかに、ゴミを拾い続ける
風に舞い散るビニール袋さえ、
その手で静かに捕らえて、決して軽んじず
男の胸中、少しずつ澱が晴れ
己が屑と等しき存在を、目の前に見て
『わしも…この街のゴミ同然』と
心にひっそりと呟きぬ
されど乙女の姿は、変わらぬまま
無言で続けるその行い、
男の心をなぜか突き動かし、
生まれて初めて、己が為すべきことを
思い知らされし時なり
『…わしも手伝おうか』
男の声は、かすかに震えつつも
その言葉には、何か新しき力が宿りて
さてその夜、心改まりし男
己が働く店の店長に向かい
深く頭を下げ、口を開きて言わんや
『店長！ 渋谷の店の周りを掃除したく、
どうかホウキとチリトリを
買い与えてくだされ！』
店長はにこやかに、男を見つめ
一呼吸を置き、静かに答えけり
『僕がそんな物、用意してないと思うのかい？
いつお前がその言葉を言うのか、
待っていたのだよ。
非常階段の隅に置いてある、
それを使えばよい』
男は驚き、また少し恥じ入りぬ
何もかも見透かされしような言葉に、
胸の奥に燻る焦りを覚えつつ
されど決意は固く、
その道具を手にし、朝の渋谷へと向かう
静けき街を一掃せんと
ホウキを握りし男の手は、
次第に慣れて力強くなり
一つ、また一つと、ゴミを払う
…しかし、心の片隅に一抹の思い
昨日の乙女の姿を浮かべ
『決して彼女に見られたいからではない！』
と己に言い聞かせ、
その下心を隠し続けながらも、
今日もまたゴミを拾い続ける男の姿
せば！
0
48
アプリでサウナ探しが
もっと便利に！
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら