豊島園 庭の湯
温浴施設 - 東京都 練馬区
温浴施設 - 東京都 練馬区
大人になるにつれ、ふと美味しく感じられるようになるピーマン。
大人になるにつれ、ふと美味しく感じられるようになるビール。
いつどのタイミングで訪れるかはわからない。そのタイミングを探すわけでもない。しかし、こういう瞬間に立ち会うことが、が人生にはいくつかある。
「人生とは大人になったと実感する何かを探す旅だ。」
かつての偉人が言ってそうな言葉を作ってみたりする。
その瞬間に立ち会う度に大人への階段を一歩登ったと実感しこうふくを感じる。
大人になったと実感する探す旅。あと70年は生きるであろう人生の中であと何回探し当てることが出きるのだろう。
先日の土曜日、私は確かにそれを感じた。
「豊島園駅庭の湯」、かつて練馬駅周辺に住んでた私は、毎週のようにそこに通っていた。日々の疲労を癒すため、大学生の有り余った時間を潰すため、そんな目的だった。確かに気持ち良くなれてたし、設備においては申し分なかった。
そんな毎週のように通っていた庭の湯も私の練馬からの転出による疎遠になることになる。
そんな庭の湯との再開は、先日の土曜日まで3年を要した。短いようで長い。そう感じさせる時の流れだった。
ルーティンのごとく体を洗う。露天風呂に浸かる。そうこうしているうちに、3年前と変わらぬサウナ室の門構えが目に入る。折角だから、入ってみるかと、、、
3年前と変わらぬ室温、12分計1周するまで耐えてやるぜと3年前と変わらぬ自分の意思。
3年という月日で変化することはあまりないのかもしれない。3年前から変わらぬサウナと自分のように。
気づくと11分30秒経っている。あと30秒だ。
出たい気持ちを押し殺し30秒間耐える。
絶えたあとは水風呂に行く。深めの水風呂。僕は羽衣をまとい精神を統一する。
ゆっくりと60秒を数える。
時間が経ち外へ行く。
丁度いい横になれるベッドを発見。
横になる。
走馬灯のように甦る今までの思い出。
血管の鼓動が聞こえる。生を感じるこの感覚。
多幸感に包まれる。時機に整うのだろう。
「人生とは大人になったと実感する何かを探す旅だ。」
この日感じた「何か」はサウナだった。
あの時のピーマン、あの時のビール。
何かは突然にやってくる。
次の何かを感じられるのは、10日後、一年後、5年後、分からない。
しかし、人生というなの旅は永遠であり、「
何か」を探すのは自由なんだ。
Rock-B-Jr
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