岩☆ロック

2020.11.07

1回目の訪問

次回制作する映像作品の打ち合わせ後、監督とサウナでコロナ以降の舞台や映像制作の活動について語っていた。
この現状でどんな新しい表現方法を見出せるか?など、監督の彼は静かだが、マグマの如く燃えたぎる熱い思いを語って聞かせてくれていた。

だが、彼の右の鼻から鼻糞が出ていた。

その鼻糞は小さいが故に大きな存在感を自分に示してくる。そんななか彼が真剣な面持ちで熱い想いを語りかけるが、正直それどころではない。
熱い想いを語れば語るほど鼻糞の威力は増していく。
真剣な想いに被さる鼻糞がもたらす作用は最早悲喜劇でしかない。
どれだけ熱い想いを語ったところで鼻糞が付いているというだけで、
『いやいや鼻糞付いてるし!』
との感情から逃れる事が出来ない。
たまにサーカスの空中ブランコよろしく優雅にその身を揺らす鼻糞から自分の視線が動かなくなっていた。
監督は最近見て驚いた作品などの話に移行している。
鼻糞はそのテンションの度合に合わせ細かく揺れている。
そんななか顎付近に小さな違和感を認め眼を凝らすと顎付近にも粘着的な鼻糞が着いているではないか。

・・・どうしてだ?
どのタイミングでそこまで辿り着いたんだ?
お前のその旅のストーリーを教えてくれよ!?
段々監督の彼にも腹が立ってきた。
なに俺の目の前で縦横無尽な鼻糞サーカスを繰り広げてくれてるんだ。
君の熱い気持ちが一文字も心に入ってこないではないか。

鼻糞という存在の耐えられない重さに押し潰されそうになり、たまらず彼の話を遮り、ずっと力強く存在している鼻糞が顔についているぞと伝える。
彼は照れ笑いながら『早く言ってよ』と顔を浴槽の外に出し水風呂の水で洗い流した。
その姿を見ながら自分の中では、鼻糞ってどこに着いていたら自然に見えるのだろう?
その事で頭がいっぱいになっていた。

取れました?と振り向いた彼の右鼻にはもう鼻糞の名残はなかった。

しかし、左の鼻穴から新しい命が生まれていた。

いい作品を作る事を誓い、我等はサウナルーティン二巡目へ96度のサ室に突入していった☆

2
55

このサ活が気に入ったらトントゥをおくってみよう

トントゥをおくる

トントゥとは?

2020.11.08 00:48
1
尻に鍵とか鼻くそとか…。バカいってる!
2020.11.08 04:10
1
おヌシちゃん5級さん☆お上品に行きたいのですが、いかんせん裸の世界・・その様な面白さにも満ち満ちていて・・申し訳ありません。
ログインするといいねや
コメントすることができます

すでに会員の方はこちら

サウナグッズ

アプリでサウナ探しが
もっと便利に!

サウナマップ、営業中サウナの検索など、
アプリ限定の機能が盛りだくさん!